デッドラインデイの英雄

2021-02-05

いきなりCB2枚獲りの離れ業をやってのけた2021年、冬のデッドラインデイ。我らがスーパーSD、マイケル・エドワーズの大活躍があったことは言うまでもありません。
それから、もう一人。史上稀に見る喧騒の移籍市場で、無くてはならない働きをした男がいます。その名はシュコドラン・ムスタフィ。我々は、この英雄を決して忘れてはならない。

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そう。アーセナルのCBだった人。この冬、妙なご縁がありました。順を追って振り返りましょう。
デッドラインデイが間近に迫った20節、スパーズ戦でジョエル・マティプが負傷。
さすがにマズいじゃねえのってことで、新CB待望論が勢いづきます。多くの選手の噂が飛び交い、その中にムスタフィの名もありました。
残された契約期間は半年。この冬に契約解除になるのではないかという報道もあり、メディアからは本命のような扱いを受け始めます。
アーセナルでいくつかのタイトルを獲得し、ドイツ代表としてワールドカップ制覇も経験しています。
勝者のメンタリティを持った百戦錬磨の猛者が、フリーで手に入るかも!?
いやっほーい!案件なハズなんですが…

ネタ臭?
割とそっち側の人みたいなんです。KOPからはイラネーイラネーのオンパレード。いいと思うだけどなあ。ネタキャラ。
ちょっとだけエヴァートンに所属していた、そのキャリアを問題視する声も上がっていました。いや、そんなこと言ってる場合でもなくない?

しかもさ、契約解除されるかもって。無職になりかけてんの。優しくしてあげて!

そうこうしている内に、ムスタフィには接触していないとう報道の方が勝り始め、代わりにベン・デイヴィス獲得に関する、有力な情報が目立つようになります。
ムスタフィ、ボロクソ言われ損!干されて無職になりかけてただけ!

ゴメンね、ムスタフィ。なんか堅実なところで落ち着くっぽいわ。

デイヴィス、無名だけど期待してみっか!とギリ納得のいく形で移籍市場が閉じるのかなあと思っていたら…

なんと、もう一枚CB獲得の噂!

ムスタフィか!?

いや…

接触してないって…

マルセイユのツァルって選手の名が急浮上します。
本人は超ノリ気。移籍金、払えんでもないっぽい。
でも、急すぎてマルセイユが代役見つけらんないって断られちゃいました。

そらそうよ!
もっと早く動けよ!
マティプが怪我すんのなんて規定路線でしょうーが!
かもしれない運転って教わらなかった!?かもしれないどころか、絶対する運転だわ!

やはり、ここは干されて無職になりかけのムスタフィ…

いや…それでも接触してないって。

以前から噂があったシャルケのオザン・カバクが最有力候補に。
でも、やっぱシャルケ側の代役が…

だからさあ、もう移籍市場閉まりますよーって時に、いきなり行って主力ちょーだいって、そんなん鬼か!
やはりムスタフィ…

うん。

そうだね。

ムスタフィ。

シャルケ側が。

代役確保。これでカバクのリヴァプール行きにゴーサインが出ました。

ウェルカーム!

舞台裏、どーだったんすかね。リヴァプールがムスタフィって脂ノリノリで勝者のメンタリティバリバリの超絶有能CB獲れまっせって耳打ちしたりしたのかな。
エドワーズならそれくらいフツーにやりそう。

さて、敵に塩を送る形となってしまったアーセナル。グーナーはさぞお怒りかと思いきや…

なんかリヴァプール、感謝されてます。
これ、ムスタフィ絶対面白いヤツだろ。いやー残念だな。ネタキャラDF枠、空いてんだよ。

ありがとう。英雄、シュコドラン・ムスタフィ。
カバクの代わりになってくれてありがとう。
それからネットKOPのオモチャになってくれてありがとう。こんなに面白い移籍市場は久しぶりでした。
ぜひ、ご縁があったらまたお願いします。

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