クロップ監督就任2周年

2017-10-10

一日と数分遅れてしまいましたが、2年前の10月8日はユルゲン・クロップがリヴァプールの監督になった日。
早いものですね。山あり谷あり、色々な事がありました。
代表ウィークで試合も無いし、いい機会なので就任から、今日までの事、ちょっと振り返ってみたいと思います。

2年間の歩み

2015年10月4日、リヴァプールはブレンダン・ロジャース監督の解任を発表しました。
その前のシーズン終盤の壊滅的な結果から、進退に関する議論は多く交わされてきましたが、シーズン序盤での解任はショッキングなニュースでした。
そして、ほどなく発表されたクロップ監督就任。

ブンデスリーガで多大な功績を残してきたクロップですが、そのアグレッシブな戦術が、ただでさえ攻守の切り替えが激しく、しかも過密日程のプレミアリーグで通用するのかという点で懐疑的な声も多く聞かれました。

最初のうちはドローが続き、結果がなかなか付いて来ませんでしたが、試合の内容には明らかに変化が。
とにかく走るスピーディーなサッカー。試合を見るのが面白くなりました。そして選手の表情が明るくなりましたね。

しょーもない失点したり、みんな揃ってハムったり不安定さは相変わらずでしたが、スティーブン・ジェラードの退団によって止まってしまった時が動き出したかのような感覚でした。

ロジャースも素晴らしい監督でしたが、やはり一度狂ってしまった歯車を元に戻すのは容易な事ではないのでしょう。

リヴァプールが帰ってきた。
その象徴ともいえる試合が1月23日に行われたノリッジ戦ではないでしょうか。
5-4 の乱打戦。アディショナルタイムに決勝点が決まると、選手がゴールを決めたアダム・ララーナを先頭に選手がクロップの元に殺到。クロップの眼鏡が壊れるという事件も。

チームの一体感がはっきりと見て取れましたね。
最後まで諦めない。最後まで何が起こるか分からない。これぞリヴァプール。
ジェラードがいなくても、こういう試合出来るんだ、しみじみと思ったものです。

らしさが戻ったリヴァプール。やはりトーナメントは大得意。キャピタルワンカップで決勝進出を果たしますが、最後一歩及ばず。マンチェスター・シティにPK戦で敗北。惜しくも準優勝となってしまいました。

しかし、それだけでは終わりませんでした。ヨーロッパリーグでは準決勝、ドルトムントを「アンフィールドの奇跡」とも呼ばれる奇跡の大逆転劇で降し、決勝に進出します。このドルトムント戦もノリッジ戦同様、リヴァプールの象徴のような試合ですね。
残念ながら決勝で敗れ準優勝。

準優勝が二つ、リーグ戦は8位と結果だけを見れば、得たものは何も無いシーズンとなってしまいましたが、今後への手ごたえを大いに感じさせ、新たなシーズンへと向かいます。

16-17シーズン。クロップがプレシーズンからみっちりチーム作りをして迎える初めてのシーズンです。
補強の面でもロジャース政権時は、監督が望んだ選手ではない選手が来るという事がよくあったようですが、クロップ就任後はその問題も解消されたようで、サディオ・マネを始めとしたクロップが望んで獲得した選手達が大活躍。開幕ダッシュに成功します。一時は首位にも立ち、優勝さえ意識し始めますが、やはり取りこぼしが多く、まったく勝てない時期もあり、プレミアを制覇するにはまだまだ力不足と思い知らされます。
しかしなんとか4位でフィニッシュ。チャンピオンズリーグの出場権を獲得します。

17-18シーズン、またしてもクロップが熱望して獲得したモハメド・サラーが大当たり。
プレシーズンは順調な仕上がりでした。開幕戦こそ、例によって馬鹿試合で勝ち点を落としますが、チャンピオンズリーグプレーオフで、見事な連携や新星の台頭などワクワクする内容でホッフェンハイムを撃破。アーセナルにも大勝し、勢いに乗っていくかと思われました。

しかしマンチェスター・シティ戦の大敗から風向きが変わり、9月は絶不調。未だそのトンネルを抜け出せずにいます。

今はちょっと良くない時期ですが、クロップが来てから明らかにチームは変わりました。
アダム・ララーナ、ロベルト・フィルミーノ、フェリペ・コウチーニョ、ジョーダン・ヘンダーソン・・・クロップの指導によって成長した選手は枚挙に暇がありません。
そして選手を見抜く目、補強はもちろん、ベン・ウッドバーンやトレント・アレクサンダー=アーノルドといったアカデミーの選手の台頭もクロップの功績かもしれませんね。

今の不調、言い訳がましいようだけど、アンラッキーな部分も多かったと思います。
プレシーズンは順調にチーム作りが出来ていたはずなのに、降って湧いたかのようなコウチの移籍騒動、クラインとララーナの離脱。CB獲得失敗。不測の事態が多すぎました。
それでもホッフェンハイム戦などは素晴らしいサッカーが出来ていたのだから、またすぐに強いリヴァプールが戻ってくることでしょう。

これから

まず目の前の目標は次節、マンチェスター・ユナイテッド戦。クロップも3年目という事で、気合を入れなおして臨む事でしょう。
ここを気持ちよく勝って浮上の切っ掛けとしたいですね。そして長いシーズンはまだ始まったばかり。少しでも上の順位でフィニッシュしたいところです。しかし現実的にみると今シーズンでの優勝というのは難しいのかもしれません。
諦めているわけではありません。クロップは元々、じっくり時間をかけてチームを作るから結果を出すのに時間がかかる監督なハズ。
恐らく短期間で結果を出すのであれば、コンテ、グアルディオラ、モウリーニョといった監督の方が優秀なのでしょう。

しかし時間をかけて作り上げたチームは簡単には崩れない。もうクロップOUTなんて言ってる気の早い人もいるみたいですが、それはナンセンス。クロップのチームはまだまだこれからです。残してくれるものは前述の3人より遥かに多いのではないでしょうか。
近い将来のプレミア制覇、そして10年20年先まで残るような基盤をクロップが築いてくれると信じます。

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クロップ監督就任2周年」への2件のフィードバック

  1. TERA

    ロジャースは好きな監督だったので、解任には反対でしたが後任がクロップと知ると手のひらをかえしました。
    クロップはGM的要素の強い監督だと思います。しっかりとした土台を作ってジェラードに引き継いでほしいものです。

    返信
    1. Miya 投稿作成者

      ロジャースには政治力が足りなかったのでしょうね。まだ監督として駆け出しの部類で目立った実績も無かったので、仕方ない事だとは思いますが。
      クロップは熱い部分だけでなく、したたかさも持っていると思っているので、補強の権限がそうであったようにクラブ内部の体制も改革して安定して強いチームになるための基礎を作ってくれると期待しています。

      返信

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