8月が終わり、各国の移籍市場の窓が閉じました。
放出に関する動きもこれで、終わり。
多くの選手がクラブを離れる事になりましたね。今回はまずローン移籍の選手達をまとめて紹介したいと思います。
ロリス・カリウス
ローン先:ベシクタシュ(トルコ1部)
彼のローンについては個別の記事も書きましたが、色々な思いが交錯しますね。
最近の報道では、カリウス自身が移籍を志願したとの事。
リヴァプールにいれば、CL決勝の事を言われ続けるし、本人も吹っ切る事が難しいかもしれません。
環境を変えた方がいいのかもしれませんね。
2年間のローンという異例の取引。恐らくは完全移籍を視野に入れているのでしょう。
アンフィールドのゴールマウスを守る姿を見る事は、もう無いのかもしれませんが、今後のキャリアの成功を祈りましょう。
アダム・ボグダン
ローン先:ハイバー二アン(スコティッシュ・プレミアシップ)
彼もまた、この先アンフィールドのゴールマウスを守る姿を見る事は無いのでしょう。
怪我にも泣かされ、ここ最近はプレーする機会すらなかなか得る事が出来ませんでした。
ローン先では試合に出たり出なかったり。ポジション争いの真っただ中にいるようです。
30歳。GKとしては、まだまだやれる年齢ですね。競争を勝ち抜いて、充実したキャリアを築いてもらいたいものです。
コナー・ランドール
ローン先:ロッチデール(イングランド3部)
プレシーズンでもまったく姿を見かけず、どうしたのかと気になっていたところで、急に発表されたローン。
3部。生え抜きのスカウサーという事で、KOPから愛される存在ですが、リヴァプールで生き残る事が難しくなってきたのかもしれません。
しかしまだ22歳。ここから這い上がるチャンスは幾らでもあるハズ。
マルコ・グルイッチ
ローン先:ヘルタ・ベルリン(ブンデスリーガ)
今シーズンこそはと期待していましたが、またしてもローン。しかしブンデスなら良い経験を積む事が出来るのではないでしょうか。
恵まれた体格に意外性のあるプレー。うまく成長出来れば、貴重な戦力になるのではないでしょうか。
キャラクターも面白いので、なんとかリヴァプールで大成して欲しい。
ライアン・ケント
ローン先:レンジャーズ(スコティッシュ・プレミアシップ)
アカデミーの仲間達が絶賛するテクニック。キレのあるドリブルに強烈なミドルシュート。キラリと光るものを持った選手ですが、どうもここのところ伸び悩み気味か。昨シーズンはローン先で思ったような結果を出す事が出来ませんでした。
今シーズンはスティーブン・ジェラード率いるレンジャーズへ。今のところ、コンスタントに出場機会を得ています。
リヴァプールの伝統、ミドルシュート。その第一人者から、学んで一回り大きくなって帰ってきて欲しいですね。
オビエ・エジャリア
ローン先:レンジャーズ(スコティッシュ・プレミアシップ)
若手の場合、まずプレシーズンマッチで様子を見てから、処遇を決めるというのが通常かと思いますが、決まったのは6月。プレシーズンマッチに1試合も出場していません。
ここまで早いのは珍しいのではないでしょうか。それだけジェラードが欲しがっていて、クロップも成長には最適と自信を持って送り出したのでしょう。
長期契約を結んだ後のローン。将来を期待されているのでしょう。
ケントと同様、コンスタントに起用され、EL出場が掛かった大一番でもゴールを決めています。
ベン・ウッドバーン
ローン先:シェフィールド・ユナイテッド(イングランド2部)
昨シーズンはローンに出す事をクロップが拒否したと言われていましたが、ついに彼にも外の世界に出る日が。
今のリヴァプールで、トップチームのスカッドに食い込む事は容易ではありませんからね。
次のステップに上がるためには試合に出る事。ポジティブに捉えましょう。
イングランド2部。プレミア以上にゴリゴリなんじゃないかと思いますが、プレシーズンマッチを見た限り、フィジカルも強化されてきているようです。
大男たちの対決を経て、より一層逞しくなって帰ってきてもらいたいですね。
途中出場も多めですが、2トップのだったり、トップ下だったり色々やってるみたいです。
ハリー・ウィルソン
ローン先:ダービー・カウンティ(イングランド2部)
昨シーズンはローン先で大活躍。若手のブレイク候補筆頭と期待していましたが、やはり今のリヴァプールで出場機会を得る事はなかなか難しいですね。
しかし長期契約を結んだ後のローンなので、将来に期待されているのでしょう。
ダービー・カウンティを率いるのはフランク・ランパード。
選手としてはリヴァプール、特にジェラードの強力なライバルでしたが、監督としては未知数。
ウィルソンは7番を付けていますが、今のところあまり試合に出ていないようです。使ってやってくれ。
シェイ・オジョ
ローン先:スタッド・ランス(リーグ・アン)
移籍市場が閉じる直前で決まりました。完全移籍の噂もあっただけに、一先ずは良かったといったところでしょうか。
リヴァプールにはサラー、マネという強烈な存在がいるので、ポジションを得る事は容易ではないと思いますが、その強靭なフィジカルは他の選手には無い持ち味。なんとか生き残って欲しいですね。
移籍が決まって間もないため、まだ出場は無し。
スタッド・ランスは昨シーズン、リーグ・ドゥ1位で昇格してきたクラブ。
下部リーグとはいえ、得失点差+50は凄いですね。強力な攻撃陣を擁しているようです。割って入る事が出来るでしょうか。
アラン
ローン先:アイントラハト・フランクフルト(ブンデスリーガ)
クロップがその才能を高く評価しているとされていますが、未だイギリスでの労働許可を取得出来ず。
FIFAランクに応じて決められる、代表戦の出場率を満たす事が取得の条件。1~10位は2年間で30%以上。ブラジルが10位以下になる事はあまり無さそうですが、まず代表に選ばれるのが困難ですね。
他、特例で取得が認めらる事もあるようですが、どうにかならんもんか。
ダニー・イングス
ローン先:サウサンプトン(プレミアリーグ)
完全移籍前提のローンで、来シーズンからは正式にセインツの選手になる事が織り込み済みのようです。
クロップは残留を望んでいたようですが、出場機会を得るためには仕方がないのかもしれませんね。
怪我でほぼ2年を棒に振り、昨シーズンもあまり試合に出られませんでした。
26歳。ノンビリしていられる年齢ではありませんからね。
1分2敗と出遅れ気味でしたが、前節は2-0で勝利。イングスも2点目となるゴールを決めています。
今後、チームにフィットしていけば、さらにゴールを重ねられるようになるのではないでしょうか。
セインツの上位進出、その鍵を握るのはイングス。
その働き次第では次のユーロ、ワールドカップ、イングランド代表への道も開けてくる事でしょう。応援しています。
タイウォ・アウォニイ
ローン先:KAAヘント(ベルギー1部)
アランと同様、イギリスでの労働許可が得られず。出身国のナイジェリアは現在、FIFAランク49位。50位以内ギリギリ。しかも31~50位は75%以上の代表戦に出ないといけません。
若手の登竜門と言われるベルギーリーグ。活躍しだいでは代表に呼ばれるチャンスはありそうですが、正攻法での取得には時間がかかりそうです。やはり特例、なんとかならんもんか。
コンスタントに出場機会を得ているものの、今のところゴールは無いようです。
経験を積むための武者修行、新たなキャリアへの足掛かり、大きくなって帰ってくる選手、二度とアンフィールドのピッチに立つ事の無い選手。様々な境遇がありますが、彼らは皆、リヴァプールの選手。幸運を祈りましょう。