カリウスの出立

2018-08-26

リヴァプールのゴールキーパー、ロリス・カリウスがチームを離れる事が発表されました。
行先はトルコのベシクタシュ。2年間のローンという事になりますが、買取オプションもあるようで、完全移籍も視野に入れた取引のようです。
これがお別れになるのかもしれません。選手の移籍はいつだって寂しいものですが、カリウスに関しては、特に様々な思いが交錯しますね。

カリウスに関するニュースを報じる多くのメディアが、CL決勝でミスをしたGKとカリウスの事を紹介しています。
「CL決勝」、「ミス」。枕詞のようについて回りますね。
本人の心にも、未だ深く突き刺さっている事でしょう。

トルコリーグも決してレベルは低くは無いものの、都落ちの感は否めません。
しかし、その分、欧州サッカーの話題の中心からは遠ざかります。心を落ち着けて自信を取り戻すには、いい環境なのかもしれません。

あちらにも熱いサポーターが大勢いるようで、熱烈な歓迎を受けています。

正直に言えば、残って欲しかった。すぐには無理でも、リヴァプールでもう一度立ち上がり、アリソンと堂々とポジション争いを演じて欲しかった。
しかし決まってしまった事ですからね。クラブと本人との間に、どのような判断があったのかは分かりませんが、決定を支持したいと思います。

トルコリーグには、かつてビッグクラブでプレーした、名手が多く在籍している印象がありますね。
百戦錬磨のベテラン達と過ごす経験も、いい方向に作用するのではないでしょうか。ベシクタシュにも元リヴァプールのライアン・バベルがいます。色々とツッコミどころのある選手ですが、案外あのキャラクターが、悩める青年にとっては頼もしく映ったりするものかもしれません。

戻ってくる可能性も残されているのでしょう。
その時はやはり、アリソンからポジションを奪うつもりで臨んでもらいたいですね。

ベシクタシュはトルコの強豪。現在はヨーロッパリーグのプレーオフを戦っていますが、CLも常連です。
強力なライバルとしてアンフィールドに帰ってくる可能性もあります。
そうなったとしても拍手で迎えたいですね。

CL決勝は辛いものとなってしまいました。この先ずっと言われ続けるかもしれません。
しかし決勝にたどり着くまでに、カリウスも大きく貢献しています。
あの舞台に立てる選手は、ほんの一握り。CLファイナリストの誇りを持ち続けて欲しいですね。
そして忘れないで欲しい。プレシーズンマッチのトリノ戦、決勝後初のアンフィールドで受けた歓迎を。

多くのKOPが、カリウスの復活、その先にある成功を祈っています。

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