
まさに晴天の霹靂。激震が走ったフェリペ・コウチーニョのトランスファーリクエスト提出。
その事件から数日が経ちましたが、未だ情報が錯綜し、事態がどのような方向に収束するか、読めない状況が続いています。
当初はトラリク提出自体が誤報だという情報もありましたが、残念ながら事実のようです。難しい状況だという事は間違いないですね。
本当にコウチは移籍してしまうのか。この一連の騒動の中で思った事を綴りたいと思います。
注)この記事の中に真新しい情報は一切ありません。ブログやSNSの情報をこまめにチェックしている人であれば、既に知っている事ばかりだと思います。また僕個人の希望的観測も多分に含まれています。
一ファンの戯言だと思ってお付き合いいただけると幸いです。

トラリク前
以前から頻繁に報道されていたバルセロナからの関心。
今夏はより頻度を増し、いよいよ本気だなという印象でした。
しかしコウチは5年、バイアウト条項無しという長期契約に快くサインしたばかり。
その当時からバルサの噂は囁かれていました。
しかしコウチは一貫して「リヴァプールで幸せ」という回答。
南米の選手にとってリーガ2強は絶対的憧れ。でもコウチは別。
そんな確信さえありました。
移籍報道が加熱していく中、コウチ本人のコメントが一切無いのが気にはなってはいましたが、「こんだけ毎日毎日報道されれば、ウンザリもするよなあ。」くらいに思ってて、そこまで心配していませんでした。
そしてクロップの「売るクラブでは無い」という発言。続いてクラブのコウチは売らないという公式の声明。
「ほらね。さあ開幕だ!」と思っていたら・・・
トラリク後
一体何が起きたのか。
開幕前日にトラリク提出。
どうもバルサ側から、「今夏に来なければ、次は無い。」という脅迫めいた揺さぶりを掛けられていたようですね。
そしてリヴァプール側の売らないという公式の声明。
今まではリヴァプールへの愛情ゆえに、バルサからの誘惑を抑えらていたけど、「次は無い」と言われた事で焦った末の暴発。
ジェラードもコウチは今、パニックに陥っている、と語っています。
そうなんでしょう。そう思いたいですね。
コウチが恩義のあるクラブをあっさりと放り出して出ていくようなヤツではない事を、我々は知っているハズ。
だから現時点でのコウチに対する批判は聞きたくないですね。コウチを信じてます。
憎むべきはバルサ。
以前にリヴァプールもセインツから主力を引き抜きまくってるんだから、偉そうな事は言えないって記事を書きましたが、さすがに今回のバルサの脅迫めいたやり口は・・・
悪辣過ぎやしませんかね。
バルサに行きたいけど、現所属クラブの状況がそれを許さないなんて選手は、この先いくらでも出てくるでしょう。
その度に今回みたいな事やってたら不幸な選手が増えるばかり。
名門のプライドは無いのか!
あともう一つ不審なのが、今回のトラリク提出が、本人の口ではなくEメールだった事。
うーん、どうも代理人、さらにはバルサ側の思惑が絡んできているのではないか、と穿った見方をしてしまいますね。
状況は混沌としています。
同じブラジル出身のフィルミーノは「残って欲しいが俺の口から何も言える事は無い。ただ俺たちは、ここで幸せだ。」というコメント。
一個人の言える事としては、これがギリギリなのかもしれません。
出来れば説得して欲しいけど、彼とてバルサへの憧れはあるだろうし、難しいかもしれません。
説得といえばお誂え向きなのがクロップですが、どうも最終的な決定をクラブに委ねてしまったようです。
一部ではクロップとコウチが不仲という報道があるけど、さすがにそれはデマじゃないでしょうか。そんな事、今まで一度も感じた事無かった。あるいはこれもバルサの仕掛けた罠か。

ではクラブはどうか。
極論を言ってしまえまば、契約があるのだから「あと5年、リヴァプールのために働いてもらいます。移籍は認めません。以上。」
これで終わりだけど、それではコウチが不幸過ぎるし、チームの士気にも影響しそう。
かといってあっさり出してしまったのでは、今後のクラブの方針が大きく揺らぐ事になるし、ファンも黙っていないでしょう。
キャラガーなんかは「もしコウチを出せば暴動が起きるし、それに俺も加わる。」とか言ってますね。
でもこれ実は自らが過激な発言をする事でファンの耳目を集め、コウチ本人への批判を軽減する狙いがあるのでは?
嫌われ役になる事も厭わない彼ならではの優しさでは?・・・
なんてのは考えすぎですかね。むしろ日に油を注ぐ結果になりかねませんからね。
どうすれば誰も納得する結末を迎えられるのか。その鍵を握るのはジェラードなんじゃないでしょうか。
今は第三者的な立場でコメントを出していますが、どんどん介入していって欲しいです。
ジェラードもかつて自身の移籍問題で揺れ、バッシングを浴びました。
また、同じ結末になって欲しくはないけれど、トーレス、スアレスといった移籍問題に悩む選手達と向き合い、そして送り出しています。
今、コウチの心境を最も理解出来るのはジェラードなんじゃないでしょうか。
一対一で腹を割って話し合ってもらいたいです。
理想的な結末は、コウチが冷静になったところでリヴァプール愛に気付き、キャリアを捧げるっていうジェラードと同じパターンだけど、彼ははスカウサーではないし、難しいかもしれません。
バルサからの誘惑はコウチとて抗いがたい。これは間違いない事なのでしょう。
妥協点としては、もうしばらくリヴァプールで頑張ってもらって、クラブが納得出来る時期が来たら移籍というスアレスと同じパターンでしょうか。
バルサの「次は無い」なんてただの駆け引きでしょう。
僕の思いとしては今夏での移籍は絶対にNO!
今、クラブを裏切るような形で出て行ったら、本人を含めリヴァプールに関わる全ての人が不幸になる。
チームメイトになるかもしれないスアレスもきっと悲しみます。
そして勿論ずっといてほしい。
どんな結末を迎えてもコウチを批判はしたくない。
くどい様だけど、コウチはリヴァプールファンを失望させるような事をするヤツじゃない。
信じます。
チームを裏切る奴は5年干せ
以上
まあ、まだ分からない事が多いですからね。状況の推移を見守りたいと思います。
キャラガー、ジェラードが言うように、1年間リバプールでCL、プレミアで結果を残すよう頑張ってほしいと思っています。その後、よそのチームに行きたいという夢がまだある様であれば、祝福されて送り出したいと思います。繊細そうなコウチーニョにとって最初は「いばらの道」かと思いますが、結果的には一番よい選択かと思います。
そうですよね。スアレスも色々ありましたが、なんだかんだ未だにKOPから熱烈に愛されてますし。今出て行ってたら禍根が残るし、どうもバルサも補強が迷走してるみたいんで馴染みにくそうです。