レッズ魂よ永遠に・・・ランバート引退

投稿者: | 2017-10-03

ホセ・エンリケ、コロ・トゥーレに続いて、また一人。かつてのレッズ戦士がピッチを去る日が来ました。
リッキー・ランバート。在籍期間は僅か1年でしたが、リヴァプール出身でアカデミー育ち。アカデミーからのトップチームデビューは叶わずも、紆余曲折を経てリヴァプールに帰還した苦労人は、ファンに愛された存在でした。

苦労に苦労を重ね

リヴァプールのアカデミーは芽が出ず、15歳で退団。
選手としては生活が立ち行かず、一時期は工場で働いていた事もあるようです。
下部リーグのクラブを転々としながらもコンスタントに結果を出し続け、3部リーグの得点王に。
リヴァプールの前に所属したサウサンプトンに移籍後も得点王になるなど活躍し、2部リーグ昇格に貢献。
それどころか、2部リーグでも得点王になり、クラブをプレミア昇格へと導きます。
ここ数年、すっかりプレミアに定着しているセインツにとっては英雄ですね。

セインツでの活躍が認められ、31歳にしてイングランド代表に初招集。招集が決まった日に娘が生まれ、デビュー戦で決勝ゴールを記録といいこと尽くめ。ワールドカップのメンバーにも選ばれ、遅咲きのキャリアの絶頂期を迎えます。

プレミアでも安定した成績を残し、より大きなクラブからも注目される存在に。

愛するクラブへの帰還

ワールドカップ終了後の2014年夏、リヴァプールへの移籍が発表されます。与えられた背番号は9番。

一度は夢破れた子供の頃からの憧れのクラブでのプレー。失意の底から這いあがり、30歳を過ぎてから掴んだチャンス。本当にロマンのある話でしたね。これで優勝でもしたら、それこそ映画になりそうなくらい、いい話だな~と思ったものです。

与えられた役割はバックアッパーでしたが、それでも腐らずチームのために尽くす姿勢は正にプロフェッショナル。ジェラードも大変評価していました。

しかし出場機会はほとんど得られず。当時の得点力不足を鑑みると、何故もっと彼を使ってやれなかったのだろうと、未だに疑問に思います。

リヴァプールでは数少ないゴールシーン。これを見ても、いかに愛されていたか分かりますね。

残念ながらリヴァプールでは目立った結果が残せず、1年で退団してしまいます。

リヴァプール後、そして引退

2015年、ウエスト・ブロムウィッチに移籍しますが、出場試合数はリヴァプール在籍時を下回り、わずか1ゴールという成績。
在籍1年で退団。2部リーグ、カーディフに移籍します。心機一転という気持ちだっと思いますが、そこでも結果を出すことが出来ず、今年の夏で契約満了。フリーの状態になります。
そしてこの度、引退発表という運びとなりました。
リヴァプール加入がキャリア下降のターニングポイントになってしまった事には、切なさを覚えますね。
しかし彼の名は、多くのリヴァプールファンの心に残る事でしょう。チャリティーマッチなどでお声がかかる事もあるかもしれません。是非またお会いしたい選手の一人ですね。

今後の身の振り方は明らかになっていませんが、人一倍苦労をしているので、指導者に向いているかもしれませんね。
特に悩める若者の気持ちが分かりそうなので、アカデミーのコーチとかどうでしょう?
第二のキャリアをスタートさせるなら、やっぱり生まれ育ったリヴァプールですかね?それともキャリアの絶頂期を過ごしたセインツ?
セインツのコーチとして、優秀な人材をリヴァプールに提供し続けるなんて選択肢も・・・いや、この話はよしましょう。

ひとまずは激動の選手生活を終え、ホッと一息。家族とゆっくりした時間を過ごすのもいいかもしれませんね。
そして、いずれまたお会いしましょう。

You’ll Never Walk Alone.

レッズ魂よ永遠に・・・ランバート引退」への2件のフィードバック

  1. TERA

    その年は、ララーナ、ロブレンもセインツから引き抜いて、スイマセンの年でしたね。
    しかし、なんといってもバロテッリ。バロテッリの扱いにくさがランバートの出場時間を減らした原因の一つのような気もします。

    返信
    1. Miya 投稿作成者

      セインツからの乱獲の流れはランバートから始まったと言えるかもしれませんね。
      バロテッリ、決して嫌いではないのですが、あの頃の重用は不可解でしたね。なにか監督の力が及ばぬ政治的な力が働いているでは?と勘繰ったほどでした。

      返信

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