選手紹介コーナー。今回はアダム・ララーナ。
17-18シーズンは負傷で出遅れていますが、繊細なテクニックと、労を惜しまないスプリントはリヴァプールにとって大きな武器。リヴァプールの中盤の重要なアクセントですね。
またその端正なルックスも人気の選手です。
プレースタイル
祖父がスペイン人という事も影響しているのか、イングランド人の中では珍しい、柔らかいタッチが持ち味です。パス、ドリブル共に高水準。
その繊細なテクニックで相手が密集したエリアでも、局面を打開出来る能力があります。利き足は右ですが、左足のキックも非常に正確。
加入当初は決定力にやや難がありましたが、2年目以降はシュートの精度も大きく向上しています。
また献身性も大きな魅力で、テクニシャンタイプでありながら、90分通して走り回るスタミナも持ち合わせています。
全力のスプリントを繰り返す走力は、攻守の切り替えが激しいチームのスタイルに完全にフィット。
スタミナと共に走りの質、ボールを持っていない時の動き方も評価されています。
意外と苦労人
その卓越したテクニックと、華のあるルックスから順風満帆のキャリアを歩んできたと思われがちですが、意外と苦労しています。
サウサンプトンのユースに入団し、頭角を現すとU-17のイングランド代表に招集されますが、不整脈が発見され手術に踏み切ります。
病気を克服しトップチームデビュー。この頃のセインツは2部。数年後には3部への降格も経験しています。
そんな中でもララーナは輝きを放ち、中心選手として活躍。プレミアのクラブからも関心を示されますが、セインツと契約延長。11-12シーズンにはプレミア昇格に大きく貢献。
2014年の夏にリヴァプールに加入するまで、セインツで過ごしています。
苦労人ゆえか、義理堅い性格かもしれませんね。
そのキャリアの半分以上を、下部リーグで過ごしているとは改めて驚きです。
代表もU-17で手術による出遅れはありましたが、各年代にコンスタントに招集され、2012年にはフル代表に招集。ブラジルワールドカップのメンバーにも選ばれますが、完全に控えの扱い。
代表では不遇の日々が続きますが、2016年以降は主軸として活躍。同年、イングランド代表の最優秀選手に輝いています。
割と遅咲きの選手ですね。その分、この先も息の長い活躍を期待しています。
イケメン
ゆえに、その装いにも注目が集まります。
CMでは髭を剃ってツルツルの顔を披露。
17-18シーズン、負傷から戻って来たと思ったら、髪がやたら伸びていて、ファンをざわつかせました。
この長髪、概ね不評。総合的に見ると髭があって、短髪というのが一番人気が高いようです。
クロップ大好き
そのプレースタイルはユルゲン・クロップ監督の戦術にベストマッチ。ララーナ自身もクロップの指導により大きく成長しましたね。
イングランド代表での台頭もこの影響が大きいのではないでしょうか。
そのためララーナはクロップの事を非常に尊敬し、「クロップのためなら死んでもいい」と発言するほど。かなり熱い男です。
15-16シーズン、5-4の乱打戦を制したノリッジ戦、劇的な逆転ゴールを決めたララーナは、興奮のあまりクロップに駆け寄りダイブ。他の選手たちもそれに続き、揉みくちゃ、クロップの眼鏡が壊れるという事態にまで発展しています。
ララーナを初めとする選手達の、クロップへの信頼が透けて見えるシーンですね。
クロップリヴァプール黎明期の象徴的なシーンとして、長くファンに記憶される試合になるのではないでしょうか。
また、クロップもララーナの事を完全に信頼しているようで、移籍の噂が出ても二人で笑い合える程の仲。家も近いらしいです。
ヘンドも大好き
ジョーダン・ヘンダーソンとの怪しい関係は、もはや公然の秘密。
いつも一緒にいます。遠征先では常に隣同士の部屋だとか。
とにかくいつも一緒。
クラブも開き直ったか、ネタにしてる感すらあります。
にらめっこのようなゲームですが、大の男二人でやると暑苦しい。見詰め合う二人。40秒あたりでヘンドが、しっとりと「アダム・ララーナ」と呼びかけるトーンが妙に生生しい。
今後とも末永くララーナの活躍を見たいのと同時に、末永くこの二人がいちゃつく姿を生暖かく見守りたいものです。