選手紹介コーナー。今回はエムレ・ジャン。
まだまだ若い選手ですが、大物の雰囲気漂う堂々たる存在感。
メンタルも強く、ここ一番での活躍が光りますね。ゲームキャプテンを任される事もあり、チームの中で確固たる地位を築いています。
これからも長くリヴァプールで活躍してほしいところですが、果たして・・・
プレースタイル
恵まれた体格と豊富な運動量で、守備に攻撃に大活躍。
球際に強く、相手のキープレイヤーを抑え込む働きに何度救われた事か。
また前への推進力が高く、ドリブルでの独走、いわゆる「ゴリブル」は見ていてワクワクさせられるプレーですね。
足元の技術も確かなようで、前線へのロングフィードでチャンスを演出する場面もよく見られます。
ミドルシュートも強烈なものを持っていますが、精度に関してはまだまだ改善の余地ありか。
現在は主にMFとしてプレーしていますが、DFの経験もあり、ユーティリティー性も高い選手ですね。
チームにとってなくてはならない選手ですが、好不調の波が激しく、気の抜けたプレーをする事もしばしば。
まだまだ発展途上の選手ですね。この先もクロップ監督と元で成長していって欲しいけど、どうなるか。
順調なキャリア
地元でユースチームで頭角を現し、2009年、15歳でバイエルン・ミュンヘンに移籍。2012年、18歳でトップチームに昇格を果たします。
各年代の代表にも選出され順風満帆のキャリアでしたが、さすがにバイエルンで定位置を掴むのは難しかったか、翌2013年、出場機会を求めレヴァークーゼンに移籍。
すると10番を託され主力として活躍します。
そして2014年の夏、リヴァプールに加入。ブレンダン・ロジャース政権下の加入当初、プレミアのスタイルに馴染めなかったか苦労もしましたが、本来のポジションではないDFとしてチャンスを掴むと、クロップ監督就任後は中盤の選手としてコンスタントに出場。
ドイツ代表でもすっかり常連となりました。多少の躓きはあれど、概ね順調はキャリアですね。
返す返すも、このままリヴァプールで成長していって欲しい。
強靭なハート
フィジカル同様、メンタルも非常に強い選手。ビッグマッチでの活躍がそれを物語っていますね。
2018年1月のマンチェスター・シティ戦。首位を下した白熱の一戦。ジャンの気迫の籠ったプレーも光りました。
しかしクロップが試合後に明かしたところによると、体調不良をおしてのプレーだったようです。
気持ちの強さが現れているエピソードですね。
その溢れんばかりのガッツ、暴発してしまう事もあるようです。
試合中に熱くなり過ぎて、イエローカードを食らう事もしばしば。
ドイツ代表の一員として出場したコンフェデレーションズカップ決勝では、勝ちたい気持ちが先走り過ぎてしまったか、随分とジタバタしました。
その時の記事はコチラ。
・・・改めてよくイエローで済んだなこれ。
落ち着けと思う事もあるけど、こういった気持ちが全面に出て来る選手の存在は頼もしい限り。
それもあってか、2018年1月のFAカップでは初のキャプテンを任されます。
気持ちの強さとは表裏一体か、かなり押しが強いところがあるようです。
自分では決めてなくても、ゴール後の写真にかなりの高確率で映り込みます。目立ちたがりか?
自身のゴールパフォーマンスでは、膝スライディングから、スタンドに向かって自信たっぷりに頷きます。肝の太さが伺えますね。
前述のコンフェデレーションズカップ決勝ではキャプテンでもないのに、堂々たる主役っぷり。なんという貫禄でしょうか。
リヴァプールでは現在、ジョーダン・ヘンダーソン、ジェームズ・ミルナーに次ぐ、キャプテンの3番手に位置しているのではないでしょうか。
この先、色んな意味でますます存在感を高めていく事でしょう。
しつこいようだけどけど、やっぱり今後もリヴァプールで・・・
伝説のバイシクル
16-17シーズン、プレミアリーグ第35節ワトフォード戦で決めたバイシクルシュートは未だに語り草ですね。
このゴールによってリヴァプールは1-0で勝利。チャンピオンズリーグ出場権争い真っただ中、大変貴重な勝ち点3を手にしました。
値千金。ここでもメンタルの強さが発揮されましたね。
まさに伝説。このままリヴァプールでプレーを続けてくれれば、このゴールと共に本人もレジェンドとして語り継がれると思うんだけどなあ・・・
はい、本当にしつこいですね。
この件は最後の方で書きます。
ジャン?チャン?カン?
人の名前とは難しいものです。特に海外の人の名前はカタカナ表記の限界もあり、何と呼べばいいか分からない事は多々ありますね。
「Can」。
ジャン、チャン、カン、3通りの読み方があります。
彼の場合、国籍はドイツで、ルーツはトルコという出自ゆえに、色々読み方があるのかもしれません。
トルコの発音では「ジャン」が一番近く、これはトルコ語で「生命」を意味する言葉のようです。
ダンディ
まだ若い選手ですが、その重厚な存在感は、既にベテランの風格。大物のオーラが漂っていますね。
スーツも実にお似合い。
ビシッとセットされた髪型も大変話題になっているようで、セットに何を使っているか、ファンから質問を受けた事も。
本人も自信を持っているようで、それを知っているデヤン・ロヴレンはチーム内ワーストヘアスタイルはジャンだと、冗談で語っていた事があります。
しかしオフの日には、こんな無防備な髪型だったりもします。
音痴
6分10秒あたりから。説明不要。
そういえばロヴレンはワーストヘアスタイルと共に、ワーストダンサーにもジャンを挙げていました。
基本的に音楽的な才能は無いらしいです。
移籍か残留か
現行契約は2018年夏まで。
クラブは契約延長のための交渉を続けていると言われていますが、状況は芳しくないようですね。
2018年2月8日現在、契約延長に合意したというニュースは、聞こえてきません。
それどころか、ユヴェントスと個人合意済みだという報道もあります。
マンチェスター・シティなんて噂もあるようですが、さすがにそれは無いと思いたいですね。
気迫溢れるプレーや、チームメイト達との楽しそうな姿を見ると、決してリヴァプールが嫌だというわけではなさそうなのですが。
一説によると、バイアウト条項無しの契約内容に難色を示しているとか。
それが本当だとすると、なんとなく分かる気もします。
性格的に縛られる事が嫌いそう。特にまだまだ若く、色々な可能性を秘めているだけに、未来を限定されてしまうのが嫌なのかもしれませんね。
契約が切れるまであと数か月。クラブにはなんとか頑張ってもらいたいですね。
この先もリヴァプールでプレーすれば、間違いなく成長出来るはず。