ここ数年、リヴァプールの弱点と言われて続けてきた、ゴールキーパー。
昨年夏にはGK大国ドイツから、若手のホープ、ロリス・カリウスを獲得しますが、怪我による出遅れもあり、期待された働きは出来ず、苦い一年目となってしまいました。
それを受けてか、リヴァプールは今年もGKの補強に動くと予想するメディアも少なくありません。
リヴァプールは本当にGKを必要としているのか、僕なりに考察してみました。
正守護神は誰か?
クロップの当初のプランでは、今シーズンの正守護神はカリウス。これは間違いないでしょう。
背番号1番を託されたイケメンの登場に、ファンも大いに期待しました。
一方、正守護神の座を明け渡す形となったシモン・ミニョレ。
ポカが多く、批判に晒され続けてきました。カリウスを獲得した事により、もはやミニョレは用済み。そんな声さえ聞こえました。
ミニョレのリヴァプールでの未来は閉ざされてしまったか・・・
クロップのハグがミニョレだけおざなりという、怪情報まで出回ります。
しかし、カリウスの不振により、正守護神に返り咲くと加入4年目にして、まさかの急成長。29歳にして伸び盛りという、思いも寄らない展開に。
日に日に安定感を増し、シーズン終盤戦では、CL出場権を賭けて負けられない戦いが続く中、ビッグセーブでチームを何度も救っています。
ここ最近は、批判や放出の噂をめっきり聞かなくなりました。
クロップと抱き合う姿を何度も目撃されています。
恐らくは来シーズンも正守護神はミニョレで、カリウスと競わせるという形になるのではないでしょうか。
それでも絶えない補強の噂
ミニョレの成長が実感できるようになった後も、何度となく補強の噂は聞こえてきました。
そんな中、頻繁に名前を目にしたのは、
ジョー・ハート
ジョーダン・ピックフォード
カスパー・シュマイケル
でしょうか。
まずはハート。
今シーズン、ペップから追い出されるようにマンチェスター・シティを去り、ローンという形で、セリエAのトリノでプレイしています。
シティに戻る事は無さそうで、今後の去就は不透明です。
ピックフォードは、今シーズンのサンダーランド唯一の明るい話題といってもいいイングランド期待の若手。
シュマイケルはレスター所属で、父親はマンチェスター・ユナイテッドの伝説的GK。
どちらの選手も、ユナイテッドを始めとした、ビッグクラブが狙っているという噂があります。
どうでしょう?
ハートはトリノで結構やらかしてると聞きます。
あんまりやらかさなくなったミニョレを凌ぐ存在になれるでしょうか。
他の二人は争奪戦で移籍金が上がりそう。
無理して獲るよりは、他のポジションにお金を掛けた方がいい気がします。
ユナイテッドが本気で狙ってるなら、とりあえず獲得レースに参戦して、邪魔したいって気持ちは無いでもない。
マニンガー引退
39歳のベテランGK、アレックス・マニンガーが引退を発表しました。
まずはお疲れ様でした。
僅か一年でしたが、リヴァプールを最後のクラブに選んでくれて、ありがとうございます。
選手の入れ替わりの激しい、このご時勢。
リヴァプール程の規模のクラブとなると、ベテラン選手は出場機会を求め、下位クラブ、あるいは国外へと移籍してしまう事がほとんど。
引退する選手を見送るというのは、特別な感慨があります。
三番手という事で、出場機会はほとんどありませんでした。プレシーズンでチラッと見ただけだったかな。
恐らくはミニョレ、カリウスのサポートという裏方的な役割を期待されての契約だったのではないでしょうか。
カリウスとは母国語が同じ。色々相談に乗っていたかもしれません。
ミニョレの急成長も、もしかしたら彼の力添えがあってこそのものかも。
外からは、その役割がなかなか見えにくい立ち位置だけど、きっと彼の貢献は小さくなかったことでしょう。
ありがとうございました。
そして、お別れにはやはりこの言葉を。
You’ll Never Walk Alone.
どうなる3rdGK
マニンガーが去り、3rdGKの枠が空いてしまいましたが、リヴァプールには、他にもGKがいます。
まずは、ウェールズ代表にも選出された期待の若手、ダニー・ウォード。
現在は2部のハダーズフィールドに、ローン出されています。
若手とはいえ、カリウスと同い年の23歳。ベンチ入りすら出来ず、徒に時を過ごさせるのは、勿体ない気がします。
幸いな事にハダーズフィールドでは、充分なチャンスを与えられているようです。しかも監督はクロップの大親友。
成長には持ってこいの環境ではないでしょうか。
来シーズンもハダーズフィールドで経験を積む。それがウォードにとって最良の道だと思います。
続いてはアダム・ボクダン。
一昨年の夏に加入し、カップ戦などでは活躍しますが、致命的なミスもあり、ミニョレからポジションを、奪うには至らず。
今シーズンは、ウィガンにローンで出されていました。
しかし靭帯を負傷して、ローンは終了。
メルウッドでリハビリ中です。
怪我の回復具合は分かりませんが、先日のプレイヤーズ・アウォーズや、最終戦後のセレモニーでは元気な姿を見せています。
現在、ミニョレと同じ29歳。GKとしては、まだまだこれからという年齢ですが、あの頃のミニョレからポジションを奪えなかった事を考えると、今後もリヴァプールでの出場機会はほとんど巡って来ないような気がします。
ハンガリー代表歴もある実力者。本人もこのまま終わるつもりはないでしょう。
試合に出られるクラブに移籍する事が、幸せかもしれません。
そもそも、今年で契約満了か?
何はともあれ、まずは怪我をしっかり治すことですね。
うーん。出場機会という事を考えると、ほとんど日の当たらない3rdGKというのは難しいですね。
よほどの若手か。あるいはマニンガーのような大ベテランか。
超大物の噂
シーズン終了と共に、降ってわいたかのように、出てきた超大物獲得の噂。
イケル・カシージャス
レアル・マドリード、スペイン代表であらゆるタイトルを勝ち取ってきた、ワールドクラス中のワールドクラス。
以前にもチラッと噂はありましたが、今回はより盛んに報道されている気がします。
超一流とはいえ、御年36歳。しかもプレミア未経験。
かつてのような、ハイレベルなパフォーマンスが出来るのでしょうか?
あるいはマニンガーのような役割を任せるつもりか。
所謂「勝者のメンタリティー」的なことで言うと、これ以上の勝者はなかなかいません。今のチームには絶対的に欠けている要素です。
しかし・・・
勝者過ぎやしませんかね?
プライドがメチャクチャ高そうです。
彼の事は詳しくは知りませんが、どうも裏方的な役割を、納得して引き受けるタイプには見えません。
尊大に振る舞ったりしないでしょうか?
カリウスは負けん気が強そうだけど、ミニョレはナイーブだからな~
最近、自信を付けてきたのに、また縮こまってしまったのでは困りものです。
同じスペイン出身のモレノなんかも、パシリに持ってこいの人材ではないでしょうか。
快足を飛ばして、焼きそばパンとか買いに行かされる姿が目に浮かびます。
なんか勝手なイメージだけで、いろいろ書いてしまいました。
実はメチャクチャいい人だったらスイマセンw
経験値は確かに魅力的なんだけど、わざわざリヴァプールに来る理由が見当たらないんですよね。
いくらプレミアは給料が高いとはいえ、レアル時代はもっと貰ってた事でしょう。
まだまだプレーしたいというのなら、スペインやポルトガルに試合に出られるクラブはいくらでもありそうです。
実は新しい挑戦に燃えていて、公正なポジション争いに臨み、敗れたなら裏方的な役割を受け入れるといなら最高ですが、
またしても勝手なイメージだけで言うと・・・
それは無い。
(実はメチャクチャいい人だったら、ほんとスイマセン。)
もちろん、本当に来るなら応援しますよ。
さてGKの補強は必要か?
僕の結論は、
要らなくもないけど、別に。
来シーズンもミニョレとカリウスに期待します。
3rdはアカデミーの若手で、いいんじゃないでしょうか。
最後に。ボグダンの一日も早い回復と、来シーズンの所属がはっきるする事を祈っています。