チャンピオンズリーグの再開が来週に迫ってきました。
リヴァプールにとっては本当に久しぶりの決勝トーナメント。
その事もあって・・・かどうかは分かりませんが、かつてこの大舞台で戦ったレジェンドが、当時の活躍を再現する動画でPRに一役買っているみたいです。
奇跡を手繰り寄せたダンス
CL史上に残る伝説。
04-05シーズン決勝。リヴァプール対ACミラン。
前半で3点のリードを許しながら、後半、僅か6分の間に同点に追いつき、PK戦にまでもつれ込んだ末にビッグイヤーを手にした『イスタンブールの奇跡』。
この勝利の立役者の一人がゴールキーパー、イェジー・デュデク。
PK戦ではクネクネした奇妙な動き『スパゲッティ・ダンス』で相手を幻惑。2本のシュートを阻止しています。
これによってPK戦は3-2でリヴァプールの勝利。まさに奇跡のダンスです。
そして13年の時を経た17-18シーズン。
CLの公式スポンサーとしてすっかりお馴染みのハイネケンのCMで、あのダンスが再現されています。
It’s not just a match, nor your typical TV show. It’s #UCL, the greatest spectacle on earth. It's time to #SHARETHEDRAMA pic.twitter.com/OuOe5SscQD
— Heineken (@Heineken) 2017年9月26日
貴族風の衣装に身を包んだデュデク。誇り高き決闘の舞台に臨みます。
背中合わせから、互いに歩いて振り向いたところでバンって、西部劇とかでもよくあるアレですね。
緊迫した空気。
周囲の人々も固唾を飲んで見守ります。
相手が振り向き銃口を向けると・・・
軽快・・・というにはちょっとキレがないステップで飛び跳ねるデュデク。
運命の分かれ道となる戦いでの奇妙な動き。
あのPK戦の再現です。
困惑する相手。
破れかぶれに引き金を引くと、飛び出したのはサッカーボール。
動揺のため狙いが外れたか、デュデクの横を通過・・・
と思われましたが、これを横っ飛びでセーブ!
止めたぁ!!!
両手を突き上げ会心のガッツポーズ!
悔しそうに引き上げていく相手・・・
いや、デュデク撃たんのかい!?
なんだこりゃ。結構な茶番でした。
当時の興奮が・・・
全っ然、蘇りませんでした!!!
ちなみにデュデク以外にロナウジーニョ、ルート・ファン・ニステルローイの動画もあります。
Next week, the greatest show on earth returns. Prepare to #SHARETHEDRAMA #UCL pic.twitter.com/Rz4mx9ww3b
— Heineken (@Heineken) 2018年2月6日
Heroism. Humour. Thrills. Beauty. And drama. Lot's of it, preferably. This show truly has it all. Glory awaits. It's time to #SHARETHEDRAMA pic.twitter.com/nSJJdxTFzk
— Heineken (@Heineken) 2017年10月17日
この二人に比べれば、デュデクは知名度が低い気がしますが、やはりCLの伝説として鮮明に記憶されているのでしょうね。
伝説から伝説へ
さて、ご存知の方も多いかと思いますが、このスパゲッティ・ダンス、デュデクのオリジナルではありません。
元はリヴァプールの先輩GK、ブルース・グロベラー。
黄金時代のゴールマウスを守ったレジェンドです。
83-84シーズンのチャンピオンズカップ決勝のPK戦、奇妙な動きで相手を幻惑。ミスを誘っています。
そしてイスタンブールでのPK戦、あの再現をしろと、ジェイミー・キャラガーがデュデクに策を授けたとか。
受け継がれる伝説。リヴァプールの伝統芸。
これは次の世代にも伝えなければなりませんね。
どうだい、やってみないかい?