こっちの方が面白い?残留争い

2018-02-28

プレミアリーグも残すところ、あと10節。
チャンピオンズリーグ出場権確保に向け、負けられない戦いが続くリヴァプールですが、優勝はマンチェスター・シティでほぼ決まっている状況。客観的に見ると少々退屈でしょうか。
しかし上から下まで目が離せないのが、プレミアリーグ。CL出場権争いと同等、いや、それ以上の熱戦がなにやら下の方で繰り広げられているようです。

大混戦の下半分くらい

第28節終了時点での下半分くらいの順位表がこちら。

順位 クラブ 得失 勝点
9エヴァートン -15 34
10ワトフォード -9 33
11ボーンマス -10 32
12ブライトン -11 31
13ウエスト・ハム -15 30
14ハダーズフィールド -23 30
15ニューカッスル -11 29
16サウサンプトン -12 27
17クリスタル・パレス -18 27
18スウォンジー -20 27
19ストーク -26 26
20WBA -20 20

降格圏の18位まで7ポイント差の、9位エヴァートンあたりまで油断出来なさそうです。
これは大混戦。熾烈なサバイバルです。
ちょっと1クラブずつチェックしてみますか。

20位 ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオン

混戦模様の残留争いですが、最下位WBAだけ、大きく離されかなり厳しい状況。
ここまで僅か3勝。
監督交代の効果は無く、というかむしろ裏目に出たといってもいいかもしれません。
まあトニー・ピューリスからアラン・パーデューっていう、プレミアお馴染み監督同士なので、他クラブからしたら、変わったことに気付いてすらいないかもしれません。

リヴァプールから救世主としてローンで加入したダニエル・スタリッジは、デビュー戦の僅か数分で負傷。主力選手数名がタクシー泥棒で捕まり処分を受ける等、散々な状況。
これは降格待ったなしか・・・

とりあえずスタリッジは意地見せて。

ところでリヴァプールはこのクラブに、リーグで引き分け、FAカップで負けてるけど何で?

19位 ストーク・シティ

プレミア屈指の曲者として、上位クラブにも恐れられたストークも降格の危機。
散々な目に遭わされてきているけど、降格となると寂しいですね。元リヴァプールの選手も何人もいるし。

ランバート新監督が指揮を執り始めて以降は、1勝3分1敗と悪くない成績。巻き返しなるでしょうか。

18位 スウォンジー

12月の監督解任時は最下位。これは厳しいかと思われたスワンズ。
しかしプレミアではほぼ無名と言っていいカルロス・カルヴァリャル新監督、なかなかのやり手でした。
というか、やられちゃいましたね。リヴァプールが勢いづけちゃった感あります。
その後も6位アーセナル、7位バーンリーを下す等、大健闘していますが、降格圏を脱するには至らず。
カルヴァリャルマジックで逆転残留を勝ち取る事が出来るでしょうか。

17位 クリスタル・パレス

今の順位を維持出来れば残留ですが、スウォンジーとの勝ち点差は無し。危険水域です。
開幕から不振に喘ぎ、かなり早い段階で監督を解任。
そしてやってきたのはロイ・ホジソン。

なんという人事。クリスタル・パレスファンは絶望のどん底。周囲からは随分とおちょくられました。

チェルシーを下す等、一時は立て直したかにも思われましたが、やはりホジソンはホジソンだったか・・・
パレスも嫌な思い出あるけど、元リヴァプールの選手所属してますからね。ホジソンだって元リヴァプール。
奇跡の巻き返しなんて期待しないから、なんとか残留を。

16位 サウサンプトン

セインツも降格圏と勝ち点差無し。すいません。
他にも降格して欲しくないクラブはあるけど、やっぱ一番セインツ様でしょう。
だって降格したら大体リヴァプールのせいじゃん。あと監督引き抜いたエヴァートンも悪い。
大方、マージーサイドのせい。
頼むから残留してください!

勝ちきれない試合が多いようで、ドロー12はリーグ最多。
あー、マネがいれば、ここ一番で点取ってくれたかも。ファン・ダイクがいれば防げた失点があったかも。

ホントすいませんでした!
祈・残留

15位 ニューカッスル

リヴァプールでチャンピオンズリーグを制し、レアル・マドリードでも指揮も執った名将ラファエル・ベニテスの采配をもってしても、残留争いを演じさせられるのがプレミアリーグ。

降格圏との勝ち点差は2。今週にもひっくり返る可能性があります。
しかしプレミアを知り尽くし、勝負に対し誰よりも冷徹な智将ベニテスが、ずるずると後退する姿は想像できません。ギリギリのところで踏ん張りそうな気がします。

14位 ハダーズフィールド

降格圏とは勝ち点差3ですぐに追いつかれる位置ですが、プレミアリーグ初昇格の小規模クラブとしては大健闘といえるかもしれません。

得失点差-23は19位ストークの-26に次ぐ、リーグワースト2。
3失点以上の大敗をする事が多いようです。一度崩れると建て直しが効かないのかもしれませんね。
一方で、ボーンマス、ワトフォードという上位クラブに4得点と爆発力も秘めているようです。
監督はユルゲン・クロップの戦友、デイヴィッド・ワグナー。
やっぱ似てますね。

13位 ウエスト・ハム

積極補強を敢行し、開幕前の下馬評はかなり高かったウエスト・ハムですが、期待された結果を残せず、11月という比較的、早い時期に監督を解任。
そしてやってきたデイヴィッド・モイーズ。
これはもう降格最有力候補とも言われましたが、意外と健闘。強豪相手にも結構いい試合してます。

モイモイがいると面白いので残留、そして来シーズンの続投を願ってます。
あと因縁のマンチェスター・ユナイテッド戦を残しているので、リベンジ期待してます。

12位 ブライトン・アンド・ホーヴ・アルビオン

12位。35年ぶりの昇格のブライトンにとって、順位の上では大健闘といえますね。
ただ降格圏までは勝ち点差4。油断すればすぐに追いつかれます。

守備に強みがあるようで、37失点はボトムハーフの中では最も好成績。
36失点のアーセナルとは1しか違いません。
ここから底力を発揮するのはこういうクラブでしょうか。
勝ち点1ずつでも地道に積み上げ、手堅く残留しそうです。

11位 ボーンマス

年末からエヴァートン、チェルシー、アーセナルと上位クラブを下し、勢いに乗っているようです。

ただ下位に弱いようで、ニューカッスル、ウエスト・ハムにドロー。ハダーズフィールドには4失点の大敗。
ん?他にもそんなクラブがいた気がするな。

降格圏との勝ち点差は5。取りこぼしても、また上位食いを演じる事が出来れば大丈夫な気がします。
リヴァプール以外の上位を食ってください。

10位 ワトフォード

開幕戦でお約束のドロー喰らっちゃったし、序盤は調子が良かったようですが、どうもここのところ低調なようで。1月に監督を解任。

チェルシー、アーセナルに勝利、トッテナムとドローと上位に強いけど、ハダーズフィールド、クリスタル・パレス、ブライトンに負ける等、ここもリヴァプール病です。
割と上位対決を残しているようなので、リヴァプール戦以外、頼みます。

9位 エヴァートン

降格圏とは勝ち点差7。数字の上では油断出来ないとはいえ、ここから下10クラブが軒並み調子を上げるというのは考えにくいので、余程のことが無い限り大丈夫でしょう。

しかし下馬評からすると期待はずれと言わざるを得ませんね。大型補強で今シーズンの台風の目になるのではという予想もあったのに。正直ビビッてました。

しかし開幕から泣かず飛ばず。一時期は降格圏まで落ち、サム・アラダイスを招集せざるを得ないという緊急事態。

リヴァプールもアラダイスの老獪さにしてやられた感がありますが、ここ最近は不調なようです。まあ、いいんじゃないですかね。
マージサイドダービーがなくなると困るので、降格しない程度に頑張ってください。

リヴァプールとの対戦は?

さて、この時期になると目標が無い中位クラブより、降格を逃れるために死に物狂いの下位クラブの方がよっぽど怖い。
というかリヴァプールにとって下位クラブは常に怖い。
しかも今シーズンは降格しそうなクラブがいっぱい。
この先の戦いが心配になってきますね。
ちょっと今後の日程をチェックしてみましょう。

29節 ニューカッスル
30節 マンチェスター・ユナイテッド
31節 ワトフォード
32節 クリスタル・パレス
33節 エヴァートン
34節 ボーンマス
35節 ウェスト・ブロムウィッチ
36節 ストーク・シティ
37節 チェルシー
38節 ブライトン&ホーヴ・アルビオン

ユナイテッド、チェルシー、それからマージサイドダービーが大注目なのは言わずもがなですが、こうしてみると他にも結構曲者がいますね。

今週、ニューカッスル。ベニテスのしたたかさが怖い。
ワトフォードには開幕のトラウマがあり、パレスはベンテケ超怖い。

ボーンマスもハマると強そう。WBAは終戦ムードになってるかもしれないけど、リーグで引き分け、FAカップで負けてるからなあ。

終盤のストークとか字面だけで怖い。クラウチにやられそう。最終節ブライトンは、その頃までには決着ついててくれ!ガチガチに引きそうじゃん。

てか全部怖い!全部鬼門!

強豪相手には緊張するし、下位相手は怖い。一つも安心できる試合がない。なんと因果なクラブでしょうか。
ここからも、また寿命をすり減らす日々が続くかと思いますが、頑張って応援しましょう。

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