さよならジニ

2021-06-10

今夏、契約満了を迎えるジョルジニオ・ワイナルドゥム。
最終節で盛大に送り出され、退団は確定的となっていました。
分かっちゃあいたんですよ。でも、いざ本当に決まると切ないものですね。
先ほど、新天地の発表がありました。
これで完全にお別れ。寂しいなあ。でも、笑顔で送り出さねばなりますまい。
今までありがとう、ジニ!

【宣伝】リヴァプールどころか、サッカーにすら全然関係無いんだけど本出しました。


新たなるチャレンジの舞台は、フランスの雄、パリ・サンジェルマン。
いいとこ行きましたねえ。お給料めっちゃ増えたって?
うぅ…よかったなあ。頑張りが報われました。
走っても走っても、全然評価に繋がらないブラックな職場におさらばです。

幸せになれよ!

ホント、リヴァプールでは、まあまあ不遇でしたよね。
あんだけ休まず稼働して、チームを支えているというのに、チームの中で年俸はそんなに高くない。
今季は、不当な批判に晒されることもありました。

それでも、笑顔を絶やさず、飄々と自らの役割をこなし続けたジニ。負傷者が続出する中、中盤を支え続けてくれました。
いなかったらどうなっていたことか。

普段は決して目立つ存在ではないけど、ここぞという時、重要なゴールをいくつも決めてくれましたね。
まずはなんと言っても、19-20のCL、バルセロナ戦。
途中から出てきて2ゴール。世紀の大逆転劇の立役者となりました。

他にも色々ありますが、中でもバルサ戦と同じくらい重要な意味を持ってるんじゃないかっていうのが、16-17の最終節、ミドルズブラ戦。CL出場を賭けた大一番。
クロップのチームはまだ発展途上。経験が足りない選手も多く、プレッシャーからかガッチガチでした。
試合は無得点のまま推移。イヤな流れだな~と誰もが感じていた前半終了間際。やってくれたのはジニ。

結果は3-0でしたが、あのゴールがなければどうなっていたか。前半ATという最高の時間帯のジニの大仕事が、あの試合を決定づけたのは、間違いありません。
つかみ取ったCL権。18-19、残念ながら決勝で負けてしまいますが、そのことがチームを更に強くしました。
そして翌年のリベンジ達成。さらに、その翌年の悲願のプレミア制覇。
クロップ政権の栄光の原点といっても過言ではないかもしれません。

実際のところ、あそこでCL権を逃していたら、サラー、ファン・ダイク、アリソン、チアゴあたりは今のチームにいないんじゃないかと思います。
リヴァプールの運命を決定付けるゴールでした。

ここから、ちょっと個人的な思い出を。
俺は計3試合、現地観戦の経験があるのですが、そのうち2試合でジニは凄く印象に残っています。

まずは18-19のCL、レッドスター戦。席はスタンドのかなり上の方でした。

遠い。けど、ピッチ全体を見渡せる位置。どこにでも現れるジニの運動量に驚かされました。

もう一つは、19-20のマンチェスター・ユナイテッド戦。

ゴール裏での観戦。

テクニックに魅せられました。
華麗というイメージからは、程遠い選手。でも、なんか巧い。え?こんなに巧かったっけと驚いたことを、よく覚えています。
ハイライトで切り取られるようなシーンではありません。さり気なく、無駄がなく、そしてメッチャ巧い。多分、遠くのカメラからでは分からないような巧さなのでしょう。いいものを見せてもらいました。

いやー寂しくなりますねえ。しかし、冒頭でも書いたとおり、笑顔で送り出さねばなりますまい。

最後の試合、キャプテンとしてピッチに立ち、しっかり目標達成。仲間たちと戻ってきたファンたちに祝福されて去っていく。なんと美しいフィナーレでしょう。

最初から最後まで、正真正銘のレジェンドです。
これは、永遠のお別れではありませんね。間違いなく、チャリティマッチに呼ばれるでしょう。あと7、8年は現役を続けそうな気もするので、まだちょっと先の話だとは思いますが。
アンフィールドに再びジニチャントが響き渡る日を楽しみにしながら、今後のキャリアの成功を祈るとしましょう。
グッドラック!

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