【監督】ユルゲン・クロップ

2017-07-10

新コーナー、スタッフ・関係者紹介。
スタッフや、クラブの関係者達、普段あまり表に出てこない人物も紹介していきたいと思います。
第一弾はやっぱりこの人。我等がボス、ユルゲン・クロップ。
選手、ファンの心をがっちり掴んで離さない名物監督です。

経歴

選手としては主に2部リーグでプレー。
それほど目立った成績は残しておらず、自身のプロ選手としての自分を「才能は6部リーグ並み、頭は1部リーグ並み、その結果が2部リーグだ」と語っています。

フォワードしてキャリアをスタートさせますが、ディフェンダーに転向。
監督としては選手をコンバートさせ、新たな能力を引き出す事に長けたクロップ。もしかして、その原点がここに!?

ユルゲン・クロップ『選手』のゴール集。若い頃は結構イケメンですね。

2001年、1.FSVマインツ05で現役を引退すると、そのまま監督に就任しています。よほど人望があったのでしょうね。
2004年にはクラブを創設100年目にして初の一部昇格へと導いています。
残念ながら06-07シーズンに降格してしまいますが、小規模クラブを短期間で昇格させた手腕は高く評価されます。

07-08シーズン終了と共に退任すると、翌08-09シーズンからは低迷する名門、ボルシア・ドルトムントの監督に就任。
序盤こそ苦戦するものの、自らが見出した若手の成長に伴い、チームも調子を上げ、10-11、11-12シーズンにブンデス・リーガ連覇という偉業を達成。
14-15シーズン、まさかの絶不調。シーズン途中での退任が発表されます。
後半から持ち直し、ヨーロッパ・リーグ出場権獲得、国内カップ戦決勝進出と一定の成果を残しますが、タイトルには届かず。
しかしドルトムントのファンは、クロップを惜しみない賛辞と共に送り出しています。

数ヶ月の休養期間を経て、2015年10月、リヴァプールの監督に就任が発表されます。
15-16シーズン、途中からの就任にも関わらず、国内カップ戦とヨーロッパ・リーグ、二つの大会で決勝に進出。
タイトル獲得は成りませんでしたが、その手腕は大いに評価されました。

16-17シーズンは序盤から絶好調。一時期は首位に立ち、ファン達は優勝を意識し始めますが、1月のまさかの大失速。しかし4位でフィニッシュしチャンピオンズ・リーグ出場権を獲得。新シーズンに大きな期待が寄せられています。

戦術

とにかく走る。リヴァプールの走行距離は4311.0kmでプレミア・リーグ1位を記録しています。
ちなみに2位のバーンリーが4196.2km。そして最下位のマンチェスター・ユナイテッドが、3819.7km。比べてみるといかに走っているかよく分かりますね。
その激しいスタイルをクロップはかつてへヴィ・メタルと例え、それはリヴァプールの監督就任時にも大いに話題になりました。しかし、どうも本人は最近この表現には飽きている模様。

そしてその運動量によって繰り出されるのが、クロップの代名詞とも言うべき「ゲーゲンプレス」。
相手陣内でも数人が積極的にプレスをかけ、ボールを奪取。そのままゴールへ殺到するというカウンター戦術・・・みたいです。
まあ、戦術に関してはまったくの素人なのでこの辺で。

選手を見る目

選手の発掘・育成にも定評がありますね。
ドルトムント時代にはロベルト・レヴァンドフスキ、マッツ・フンメルス、イルカイ・ギュンドアン、そして香川真司といった選手を育てています。

レヴァンドフスキはドルトムント加入当初、慣れないポジションでのプレーを命じられ不満を持っていたけれど、その経験が自分を完璧な選手にしてくれたと、クロップへの感謝を語っています。
クロップの優れた眼力を示す好例ですね。リヴァプールではアダム・ララーナ等がこうした能力の恩恵を受けているのかもしれません。
17-18シーズンからはフェリペ・コウチーニョが新たなポジションでプレーする事も示唆しています。さらなる高みへとステップアップしたコウチが見られるかもしれませんね。

近年、リヴァプール=補強下手というイメージがすっかり定着してしまっていましたが、サディオ・マネ、ジョルジニオ・ワイナルドルムといったクロップが望んで獲得した選手は大当たり。獲得した選手がフィットするかどうかという心配は、もうしなくてもいいのかも知れません。
ナビ・ケイタやファン・ダイクといったクロップが熱望している選手は、お高くなってしまいますが、何とか獲得して欲しいものです。

また補強だけでなく、アカデミー出身選手の中にもトレント・アレクサンダー=アーノルド、ベン・ウッドバーンといった有望株がいるので、大切に育ててもらいたいですね。

人心掌握術

クロップを名将たらしめる理由として、これも忘れてはいけません。
選手に父親のように慕われていますね。ララーナは「クロップのためなら死んでもいい」と語るほど。

選手達とのコミュニケーション手段としてよく用いられる「ハグ」。選手達も本当に嬉しそうです。

クロップの事、嫌いだったら絶対こんな表情にならないよなあ。190cm越えの大男に抱きしめられて、この表情。よっぽど信頼してるんだろうなあ。

これは人心掌握「術」というより、本当に人柄のいい人間が持つ「人徳」ですね。

その豪快で気さくなキャラクターはファンにも大人気。ド派手なガッツポーズ、豊かな表情はアンフィールドの名物にもなりつつありますね。

ユルゲン・クロップ。改めて素晴らしい監督が来てくれたものです。この監督の下、多くのタイトルを獲得したいですね。

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