23-24シーズンを終えて

2024-05-23

23-24シーズンが幕を閉じました。リヴァプールにとってどんなシーズンだったかというと、
プレミアリーグ3位、ヨーロッパリーグ準々決勝敗退、FAカップ準々決勝敗退。カラバオカップ優勝。
そしてユルゲン・クロップ退任。

色々ありましたねえ。特に最後のやつ。リヴァプールにとっては正に近年稀に見る激動のシーズン。すべての戦いと別れを済ませた今、改めて振り返ってみたいと思います。

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昨季、リヴァプールは久々にCL出場権を逃しました。
そして、シーズン終了後に契約満了を迎えた選手が一挙退団。
それまでもずっと必要だと言われて続けてきた戦力の刷新を一気に行うハメになりました。
稼働率が低かったとはいえ、中盤の選手が一気に3人も抜けてますからね。こりゃあ、なかなか難儀な仕事になるなあと思っていたら…

まさかまさか、ヘンドとファビーニョまで退団。どーすんだコレって、てんやわんや。
カイセドとラヴィアをチェルシーにかっ攫われ、あの頃のリヴァプールは完全なピエロでした。
そしてやってきたのが遠藤航。日本人とはしては嬉しかったけど、イングランドではほぼ無名の31歳。期待はされていませんでしたね。これは4位以内厳しいのでは…当時はだいたいそんな空気だったと思います。

ところが開幕してみると…

あれ?意外と強いな。謎レッドや謎オフサイドなどゴミ判定に悩まされながらも、勝ち点を重ねていくリヴァプール。12月には首位になったりもして、あれ?なんかイケるくない?となっていったワケででして。

11月くらいからフィットし始めた遠藤の活躍も目を見張るものがありましたね。正直、厳しいと思ったこともありました。足の遅さが致命的なんじゃないかと。しかしそれも持ち前の適応力の高さで克服しましたね。疑ってゴメンなさい。

アーセナルとのデッドヒートを演じながら年を越し、カラバオカップ、FAカップも順調に勝ち進み、これは本気でいけるかもー!!!と思っていたら…

2024年1月26日。ユルゲン・クロップの退任が発表されました。

エネルギーが尽きてしまったと…

全世界に激震が走りましたね。しかしファンと選手たちは意気消沈することなく、むしろクロップの最後のシーズンを飾るべく燃え上がりました。
クロップも指揮を執っている最中は疲れを微塵も見せず、情熱的に選手やファンを鼓舞し、時に審判に怒られたりしていました。

四冠。みんながその夢に向かって一丸となっていましたね。2月にはカラバオカップを制し、負傷者が続出するも、次々と台頭する若手がその穴を埋め、チームの雰囲気は最高潮。

しかし…

3月にFAカップで宿敵マンチェスター・ユナイテッド相手に劇的敗退。4月にはELでアタランタにフルボッコ。タイトルの夢が次々と潰えていきました。

それでもプレミアだけは…プレミアだけは…

いける気がしてたんですけどねえ…過密日程での無理が祟ったか、ELとほぼ同時に失速し始め、5月になんとか持ち直すも時すでに遅し。
シティ、アーセナルに追いつくことは事実上不可能になっていました。

ほんの3か月前までは四冠を本気で信じていたんですけどねえ。終わってみればカラバオひとつ。

失望が無いと言えば嘘になります。

しかし、当初の期待値からすれば上出来でしょう。ボロボロのガッタガタの状態から、CL権確保と最優先事項をクリア、さらにタイトル1個取れたんですから。
こんなに若手が次々と台頭することだって、世界中のクラブを見回したってそうそうあることではないでしょう。しかも、極めて高レベルなタイトル争いの最中にですからね。

本当に楽しいシーズンでした。クロップには感謝しかありません。
不本意な結果に終わりながらも、最終節でポジティブな雰囲気が満ち満ちていたのは彼の人徳のなせる業でしょう。

恐らくは昨季の時点で一度燃え尽きていたのでしょう。しかし、壊れかけたチームをそのままにして去るのではなく、もう一度強いチームに作り直した上での勇退。美しいですね。

シーズン途中で発表することによって、選手とファンは心の準備が出来たし、フロントは新体制構築に十分な時間を持つことができました。
そして最終節。最後のアンフィールドを噛みしめ、新監督にエールを送りつつバトンタッチ。
こんなに綺麗な去り際が他にあるのでしょうか。

返す返すも感謝しかありませんね。ありがとう、ユルゲン・クロップ。
9年間、本当に幸せでした。そして多くのものを残してくれましたね。これからもきっと幸せな時間が続くことでしょう。

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