冬の移籍総ざらい

投稿者: | 2018-02-02

1月31日、デッドラインデーを終え、冬の移籍市場が幕を閉じました。
夏に比べると、動きが少ないとされる冬ですが、今年は様々な動きがありましたね。

リヴァプールにも多くの取引がありました。
その殆どは、個別の記事で取り上げる事が出来なかったので、ここで一まとめにしたいと思います。
冬の移籍総ざらい。動きが多かった割にインパクトは薄いものになってしまいましたが、最後までお付き合いください。

ビルヒル・ファン・ダイク

サウサンプトンから完全移籍

昨年夏から燻っていた案件に答えが出ましたね。
交渉の手法が物議を醸し、一度は完全撤退を表明する事態にまで発展してしまった宿願。
DF史上最高額となる£75mの大型契約。その真価が示されるには、少々時間がかかるかもしれませんが、すでに片鱗は見せ始めています。

さらには嬉しい二次効果も!?
デヤン・ロヴレンが好パフォーマンスを見せているのは、ファン・ダイク加入に触発されたからでしょうか。

リヴァプールでプレーする事を心底喜んでいるようだし、個の能力だけでなくリーダーシップもありそうです。
ルックスもなかなか華があり、これからどんどん人気が出そう。長く愛される選手になって欲しいですね。

フェリペ・コウチーニョ

バルセロナに完全移籍

もう一つ、昨年夏から燻っていた案件。
あの騒動から、いつからはいなくなるんだろうな、とは思っていましたが、まさかこのタイミングとは。

夏まで引き留められなかったのか?代役を確保しないのか?
クラブに対する批判も多くありました。
正直、不安はあるし、コウチ自身に対するモヤモヤも残っています。
しかし、過ぎてしまった事は仕方ない。

クラブを、現有戦力を信じましょう。

ライアン・ケント

フライブルクへのローンから帰還 ブリストル・シティへローン移籍

プレシーズンマッチでの活躍から、今シーズンはトップチームで!と期待していましたが、やはり現スカッドに割って入るのは厳しかったか、ドイツへと武者修行に出されます。しかし、そこでも出場機会に恵まれず、海外挑戦はほろ苦いものとなってしまいました。
クラブはそれを見かねてかリヴァプールに呼び戻すと、すぐさまイングランド2部、ブリストル・シティへと送り出します。
前節では移籍後、初スタメン。コーナーキックからゴールを演出しています。
ブリストル・シティは現在5位。昇格の立役者となれるでしょうか。

ちなみブリストル・シティというと以前の記事でも紹介した通り、公式のTwitterがぶっ飛んでる事で話題のクラブ。
ゴールを決めた選手のふざけた動画が注目を集めています。

ケントのこういう動画が見られる日も、そう遠くない事でしょう。
そして来シーズンこそリヴァプールで見たい!

すでにこんな動画は作られてます。

キャメロン・ブラナガン

オックスフォードへ完全移籍

5歳の頃からアカデミーに所属する生え抜き。
正確なプレースキックのスキルを持ち、リヴァプールの将来を担うと期待された時期もありましたが、ここ最近は全然見かけませんでしたね。今シーズン、トップチームでの公式戦出場はゼロ。
21歳という年齢は若手とはいえ、グズグズはしていられません。新たなチャレンジの時かもしれませんね。

3部に所属するオックスフォード。現在12位で昇格も降格も無い微妙な順位。まずはしっかり試合に出て経験を積み、来シーズン以降、クラブの躍進か、あるいは自身のステップアップか。
あれほどキックのスキルを持った選手は3部ではなかなかいないでしょう。必ずやチームの大きな武器となる事でしょう。

リヴァプールで学んだ事を大切に。幸運を。

マルコ・グルイッチ

カーディフ・シティへローン移籍

クロップ政権獲得第1号として、大きな期待を受けやってきたグルイッチですが、今のところパッとしませんね。
出場機会を得るため、武者修行に出る事になりました。

カーディフはウェールズのクラブですが、所属はイングランドの2部。プレミアリーグのスタイルに適応するためには、良い環境と言えるでしょう。
慣れさえすれば、その恵まれた体格はプレミアでも大きな武器となるはず。
意外性のあるプレー、時折発揮される謎の得点感覚は、今のチームには無い個性。これからが楽しみです。

移籍成立から間もない前節、スタメンでデビューを飾ったようです。出場機会に関する契約あるようだし、多くの試合に出て経験を積めるでしょう。
イングランド仕様にアップデートして帰ってきてください。

かなり天然で面白いキャラクターなので、当ブログでは別の意味でも非常に期待しています。
ちなみにカーディフは現在4位。ケントのブリストルとは昇格に向け、直接のライバルとなります。

トニー・ギャラチャー

フォルカークから完全移籍

スコットランド2部所属の18歳。まだまだ無名の若手ですが、リヴァプールの他にもチェルシー、マンチェスター・シティ、マンチェスター・ユナイテッド、セルティック、バルセロナといったクラブが注目していたようです。

まずはアカデミーのチームに合流するようですが、錚々たる強豪クラブが注目した逸材。トップチームへの合流も早いかもしれませんね。

それにしても左サイドバックか。モレノの立場が若干心配。。

ダニエル・スタリッジ

ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンへローン移籍

その才能は疑うべくもないものの、度重なる怪我に悩まされ、今のチームのスタイルにはフィットし切れず、かつてのような輝きを取り戻せずにいる悩める天才。

国外への完全移籍も盛んに報道されていましたが、プレミアのクラブへのローンという形に落ち着きました。
今のチームでロベルト・フィルミーノを凌ぎ、ファーストチョイスとなる事は至難の業ですが、引いた相手に対する切り札となる可能性を秘めた選手だけに、残しておいた方が良かったのでは?という思いもあります。
しかしワールドカップに向けて最後のアピールをしたいこの時期、出場機会が欲しいという思いは非難出来ませんね。本人の意向を尊重し、応援したいと思います。

スウォンジーの復調により、最下位に転落してしまったWBA。プレミアに残留出来るかどうかは、スタリッジの活躍次第といっても過言ではないでしょう。

自身のW杯出場のため、クラブの残留のため、怪我すんなよ!

ロイド・ジョーンズ

スウィンドン・タウンに完全移籍

各年代の代表に選出され、191cmと恵まれた体格を持つセンターバック。
トップチームでの出場経験はなし。しかし手薄なポジションのため期待していましたが、CBの絶対的枚数不足に陥っていた時期にもチャンスが巡って来ませんでした。
22歳。そこまで若いわけでも無いし、難しい状況だったのかもしれません。

スウィンドン・タウンには、過去にもローンでの在籍経験があり、そこでの実績が評価されての事でしょう。
100年以上の歴史があるクラブですが、3部と4部を行ったり来たりと、成績は振るわず。
現在は4部の7位。しかし2位とは勝ち点差2と、昇格も狙える位置につけています。失点数40は上位クラブの中では多め。
守備の安定。期待されているのでしょう!
比較的、息の長いポジションであるCB。まだまだこれからですね。

ハリー・ウィルソン

ハル・シティへローン移籍

一時期は出場機会の問題で、契約延長に難色を示しているという報道もありましたが、無事、長期契約にサイン。ひとまずの出場機会を得るためにローン移籍となりました。

現在は2部のハル・シティですが、プレミアにもちょくちょく上がってくるし、アンドリュー・ロバートソンの古巣であり、夏にはリヴァプールのアカデミー出身のケヴィン・スチュアートが旅立って行きました。
何かと馴染みのあるクラブですね。
リヴァプールの選手がローンに行く事も初めてではありません。環境的にもやりやすいのではないでしょうか。

現在21位。最下位24位とは勝ち点差2。かなり危ないです。救世主となる活躍を!

オビエ・エジャリア

サンダーランドへローン移籍

U20のワールドカップでは優勝に貢献。クロップもその才能を大変評価しているとされる若手ですが、なかなかトップチームでのチャンスは巡ってきませんね。
中盤は層が厚いとは言えず、過密日程の期間中にチャンスがあるかとも思いましたが、FAカップも敗退が決まった今、経験を積ませるという意味では、正しい選択かもしれません。

サンダーランドは現在下から2番目の23位。失点50。リアルに危ない。
しかし、こういった厳しい状況での戦いは20歳の若者にとっては貴重な経験になるかもしれませんね。

サンダーランドは強豪とは言えないものの、プレミアファンにはなじみ深い名門。是非とも戻って来て欲しいけど、さすがに今シーズンは無理。
まずは降格回避のため、馬車馬のように働け!そして成長して帰って来てください。

ジョン・フラナガン

ボルトンへローン移籍

地元出身。大いに期待されたフラノですが、大きな怪我を負って以降、不遇の日々を送っていますね。
昨シーズンもローンに出されましたが、満足な出場機会を得られませんでした。
今シーズンは復活を期し、リヴァプールで開幕を迎えましたが、やはり出場機会は乏しく、公式戦出場はカップ戦の1度のみ。

年末には酒に酔って彼女に暴力を振るい、逮捕されてしまいました。
一時期は解雇かという報道もありましたが、訴訟には至らず、彼女との関係は継続。本人も反省しているという事で、クラブとしても更生させるという判断を採り、最悪の別れは免れました。
やった事は決して擁護できませんが、嫌いにはなれません。
なんとか復活して欲しいけど・・・現実は厳しいかもしれませんね。

25歳。このローン移籍は他の若手選手達の武者修業とは、まったく意味合いが違う気がします。
このまま契約が切れてサヨナラという事になってしまうのでしょうか。
何が本人、そして寛大な彼女、その連れ子達にとって幸せなのか真剣に考える時期かもしれませんね。

まずはボルトンで今シーズンいっぱい、頑張ってください。
現在22位。ここも危ない。ハルとサンダーランドの間です。
2部でリヴァプールローン組による、残留争いのデッドヒートが繰り広げられる事になりそうです。

ラザル・マルコヴィッチ

アンデルレヒトへローン移籍

彼の場合、決まってホッと胸を撫で下しています。
23歳。選手としてこれからが非常に大切な時期です。
才能は常々、評価されているのものの、まったく起用されていない現実を見ると、リヴァプールでの未来があるとは思えない。ならば、出場機会を与えてくれるクラブに出してやるのが本人のためではないかと。

アンデルレヒトはベルギーで最多のタイトル数を誇る名門。
現在リーグ戦3位。1位のクラブとは勝ち点が12も離れていますが、ベルギーのリーグは特殊な形式を採っているようで、1位から6位のクラブがプレーオフを戦い、優勝が決まるとの事。
リーグ制覇、CL出場も狙える状況です。
どうもセンターフォワードを獲得すべきだったと、あまり期待されていないようですが、手のひらを返させる事ができるでしょうか。
欧州サッカーの登竜門としても知られるベルギーリーグ。ここで活躍すれば、もう一度ビッグクラブに返り咲く事だって可能かもしれません。

ちなみに日本の森岡亮太も今冬、アンデルレヒトへの移籍が決定。チームメイトになります。

さてさて1月に入る前にファン・ダイクの獲得が決まり、前途洋々かと思われた冬の移籍市場。
終わってみれば、出る選手ばかりが目立つ寂しい内容となってしまいました。
肩透かしを食らった感があるし、不安でもあります。

しかし!
今いる選手達では戦えないのかと言われれば、そんな事は決してない!
PLもCLも一つでも上に。

どう足掻いたって新しい選手はやってきません。さあ試合に集中!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です