まさかまさかのマンチェスター・シティ戦

2018-04-05

驚きの結果です。
早朝にホーム、アンフィールドで行われたチャンピオンズリーグ、準々決勝、マンチェスター・シティとの対戦、1stレグは3-0でリヴァプールの勝利!
プレミアリーグ優勝をほぼ手中にし、CLでも優勝候補に挙げられる強敵相手に、完勝しちゃいました。

攻めきった前半

イングランド勢同士の超注目カードとあって、アンフィールドは素晴らしい雰囲気。
KOP達の後押しを受け、試合の主導権を握りたいリヴァプールですが、序盤はシティに押し込まれる展開。
なかなか敵陣までボールを運べません。
前回の対戦では自慢の攻撃陣が大爆発しましたが、さすがはペップ・グアルディオラ。
同じ轍は二度踏まない。今回は対策万全でしょうか。

・・・と思ったら、10分過ぎに伝家の宝刀カウンターが炸裂!

深い位置からのトレント・アレクサンダー=アーノルドからジェームズ・ミルナー、そしてモハメド・サラーへ。
サラーからロベルト・フィルミーノへ。
ペナルティエリア内で相手をかわして放ったシュートはセーブされるも、こぼれ球にすぐさま反応。
ボールを中央に送ると、そこに走りこんできたのはサラー。

1-0。

エジプト王、この日も威風堂々。
弾かれたボールを見逃さなかったフィルミーノもお見事でした。

これぞボビー・フィルミーノ。

シティもカウンターで反撃を試みるも、シュートは枠の外。
次第にチャンスも作れなくなっていきます。

そして次の得点を奪ったのもリヴァプール。
ミルナーからの速いボールを中央で受けた、アレックス・オックスレイド=チェンバレン。
右足を振りぬくとスティーブン・ジェラードを彷彿とさせる強烈ミドルが、ゴールに突き刺さりました!
これはキーパーノーチャンス。

2-0。

超満員のアンフィールド。沸き返るKOPのもとへと駆け寄ります。

ミルナーはこれでCL7アシスト。単独トップです。
俺たちの7番!

2位にはリヴァプールの先代7番ルイス・スアレスと、フィルミーノが5で同率ランクイン。
ちなみにこれまでのCL最多アシスト記録は8。ミルナー、あと2つで記録を塗り替えます。

行ける!決勝まで行くのだから、あと4試合あります。4試合で2つ。行ける!

押せ押せムードのリヴァプール。
アーノルドが見事なクロスを供給すれば、逆サイドからはアンドリュー・ロバートソンが、単独で敵陣深くまで突撃。
シュートまでは持っていけませんでしたが、結構惜しかった。
たまにあるロボの暴走一人旅。
嫌いじゃない。むしろ最高。

完全に主導権を握りました。シティに攻撃の糸口を与えません。
敵陣からのカウンター。
サラーのシュートは弾かれるものの、こぼれ球を拾うと、今度はクロス。

飛び込んできたのはサディオ・マネ。
滞空時間の長いジャンプからの叩きつけるようなヘッド!

3-0。

マネの抜群の身体能力が発揮されましたね。
こんなプレーもありました。

どうにも止めようもない怪物が帰ってきたようです。

シティをまったく寄せ付けず枠内シュートを0に抑え、3-0で前半終了。

支配率等のスタッツではシティが上回っていたようですが、それを感じさせませんでしたね。
要所を締めるまさかの試合巧者っぷり。ジョーダン・ヘンダーソンにミルナー、アーノルドとロボの攻守に渡る貢献が光りました。

守りきった後半

前半で圧倒的優位に立ちました。スタンドはお祭りムード。
シティの選手たちはアンフィールドの雰囲気に飲まれたようにも見えます。

しかし思わぬアクシデントが・・・
脚を抑え、ピッチ外に退くサラー。
治療を受けますが、復帰は叶わず、そのままドレッシングルームへと引き上げていきます。

一気に大人しくなるKOP達。無理もありません。漂い始める暗雲。
しかし、付け入る隙を与えていけない。

交代でジョルジニオ・ワイナルドゥムがピッチへ。
なんとか試合を落ち着かせてくれ。

攻撃の強力なピースを欠き、後手に回るシーンが増えてきました。
しかし守備陣は安定しています。
完全に守備の要となっているビルヒル・ファン・ダイクがボールを弾き返し、シュートを打たせません。

デヤン・ロヴレンも凄まじい気迫。エリア内での攻防戦に何度勝利した事か。

シュートが枠内に飛んでこないので、割と暇人のロリス・カリウスも集中を切らさず、大きなピンチを招きませんでした。

そして守備の未熟さを度々批判されてきたアーノルド。
この日は見違えたかのように素晴らしい守備。
この試合で一皮剥けたかもしれませんね。

サラーショックが尾を引き、テンション低めのアンフィールド。
ここを勝負所と見たか、交替のカードを切るグアルディオラ。
7番のスタなんとかさんを投入します。

すると俄かに活気付くKOP達。
ブーイングがアンフィールドにこだまします。

なんだなんだ、どうした!?

このスタなんとかさん、数年前に揉めに揉めた末に、リヴァプールからシティに移籍したって?
そうだっけ?思い出せず。

でも、ここぞというところで出てきた割に、大した事してなくない?
ホントにシティの7番?

あ。
思い出した。コイツ、リヴァプールが送り込んだスパイだったわ。

うむうむ。
彼の破壊工作は順調なようだ。

この日もKOPへの燃料投下という最高の仕事をやってのけた、スタなんとか工作員。忘れててゴメン。

攻めに転じたいリヴァプールは、フィルミーノに替えドミニク・ソランケを投入。
未だ公式戦ノーゴール。ここでヒーローになる事が出来るでしょうか。
敵陣を駆け上がり、マネにクロス。

いいボールでしたが、相手ともつれながら滑り込んだマネに、今一歩合いませんでした。
しかし見せ場を作りました。

ソランケ投入後も、攻撃の主導権はシティが握ったまま。
しかし不思議とシュートが枠内に飛ばず、時間が経過していきます。
まさかリヴァプールが守り勝つという事を覚えた!?

DF4人、本当に素晴らしい。

あと少し。あと少しでクリーンシート達成、完勝というところで、チェンバレンに替えてアルベルト・モレノ。

ここに来てまさかの賑やかし要員投入!?
いや、さすがにこの試合でネタを仕込むハズはないか。
恐らくモレノに課せられたミッションは・・・

走れ!ただひたすらに走れ!

猛然とボールを奪いにいくモレノ。
それでいい。
試合終了間際に、この速い子は結構有効かもしれませんね。

時間をうまく使い、試合を終わらせるるんだ。ジニのキープも光りました。

ここで残念な出来事。ヘンドスタなんとか工作員との絡みでイエロー喰らっちゃいました。
おいい!なに出しゃばってるんだ!?そういうとこだぞスタ野朗。

これでヘンドは2ndレグ出場停止。キャプテンを欠いた状態でアウェイに乗り込む事になりました。
しかし物は考えよう。あと1枚とヒヤヒヤしながら準決勝を戦うより、圧倒的有利な状況の2ndレグで累積を消化出来るというのは、むしろいい事ではないでしょうか。
ジャンが戻って来れば大丈夫!

アディショナルタイム。
もはや勝利は確実。
しかし、闘志剥き出しの表情で、チームを、スタンドを鼓舞するアーノルド。

1点だってやらん。
かっこよ過ぎかよ、19歳!
未来のキャプテンの姿を見ました。

そのアーノルドの檄も功を奏し、3-0、クリーンシート、シティの枠内シュート0というまさかの完勝を達成。
3得点に驚きはありませんが、あのシティを完封とは。

選手全員、ユルゲン・クロップの采配、アンフィールドの雰囲気、すべてが素晴らしかった。

これは今後の戦いにもかなり期待が持てるのではないでしょうか。

行きましょう!

この記事が気に入ったらシェアしてね!

Written by

まさかまさかのマンチェスター・シティ戦」への2件のフィードバック

  1. T

    1点目のサラーへのパスはミルナーからですよ^^
    マネ→ミルナー→サラー→フィルミーノ→サラーでゴールでしたね!

    返信
    1. Miya 投稿作成者

      ありがとうございます!別の方からも指摘があり、訂正したところでした。
      いやいや、お恥ずかしい限りで。

      返信

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

メールアドレス、ウェブサイトの入力は任意です。
入力いただいたコメントは承認後に表示されます。