あれ粉砕ポルト戦

2018-02-15

試合前の不安が嘘のようです。
早朝に行われたチャンピオンズリーグ、ベスト16、ポルトとの対戦、1stレグは5-0。リヴァプールが完勝しました!
攻守ともに実り多い、とても気持ちの良い試合となりましたね。

やや不安な立ち上がり

この日の中盤はジョーダン・ヘンダーソン、ジェームズ・ミルナー、ジョルジニオ・ワイナルドゥム。
はいはい、大丈夫なヤツね・・・
と思いましたが、結構危なくない?

序盤、押し込まれる展開。
しかし最終ラインが、きっちり守ってくれているので、大きなピンチにはなりません。
試合を重ねる毎にフィット感を増していくビルヒル・ファン・ダイクはもちろん、デヤン・ロヴレンもいい出来です。
危ないシュートがありましたが、ギリギリのところでブロック!

守備陣が中盤の尻拭いをするなんて・・・近年のリヴァプールでは考えられなかった光景。
夢にまで見た「守備の安定」。それを手にしようといているのでしょうか。

気付けば圧倒的有利な前半

試合の中で徐々に修正されていったか、パスが繋がり始め、敵陣で過ごす時間が長くなっていきます。
ここのところ消極的な印象だったジ二が、この日は積極果敢。
激しくボールを奪うと、そのまま前へ。恐れずに攻めに転ずる姿が、目を引きます。

相手が密集するペナルティエリアに鋭く切り込み。シュートは弾かれますが、こぼれ球を拾ったのはサディオ・マネ。
迷わず振りぬいたシュートに、ゴールキーパー、反応はするも防ぎきれず後逸。そのままゴールへ。

1-0。

ジニとマネ。
昨シーズンのパフォーマンスと比べると、物足りない印象があった二人の活躍で、先制点を手にしました。
特にマネは迷いも感じられる事があったので、これを切っ掛けに吹っ切れてくれるといいですね。

貴重なアウェイゴールを手にし、優位に立ったリヴァプール。決定的なピンチは無く、落ち着いて試合を進めます。
リーグ戦の疲れを感じさせず、この日も元気にピッチを駆け回るアンドリュー・ロバートソン。
トレント・アレクサンダー=アーノルドは、守備では押し込まれる場面もありますが、正確なキックは大きな武器ですね。
両サイドバックが、チームに活力を与えます。

そして更に優位を決定づける一撃。
ミルナーの強烈ミドルがポスト直撃。

あー惜しい!

しかし弾かれたボールをモハメド・サラーが拾うと、エリア内でリフティング。
慌てふためき、飛び込もうとする相手選手のタイミングを外し、嘲笑うかのようにゴールへ。
落ち着きすぎ。

2-0。

そのまま前半終了。
アウェイの1stレグ。前半だけで2得点。これはデカい。

もっと押せ押せ後半

ポルトも必死に反撃を試みますが、ダメ押し。
自陣深くにいたマネからフィルミーノへ。フィルミーノがヒールパスでサラーへ。
サラーがスルーパスで再びフィルミーノへ。
フィルミーノのシュートはGKに弾かれますが、右から詰めていたマネが余裕たっぷりに押し込みます。

3-0。

リヴァプール自慢の攻撃陣がガッチリ噛み合った、見事なカウンター。
この日、マネは右に左に、前線から自陣深くまで、神出鬼没、至る所に顔を出していましたね。

余裕を持って試合を進めながらも、虎視眈々とチャンスを伺うリヴァプール。
次の得点、始まりはまたしてもマネ。
左サイドのミルナーへ。ミルナーが中央へ。そこへ待っていたのはフィルミーノ。

4-0。

冴えわたる連携。
そしてフィルミーノは新パフォーマンス。2連続回し蹴り。こっちも冴えてます。
それを真似するマネ。
だいぶ気分もノッきたようです。

大量リードで時間も時間だし、そろそろ交代の時間か。
ヘンドに替えてジョエル・マティプ。
うん。怪我明けのヘンドに無理はさせられない。

しかし。

守備固めはよせと何度言えば分かるんだ!

4点差か。まだ分からんぞ。3点差までなら余裕で追いつかれる事を実証済み。
CL決勝トーナメント。今までよりもっと巨大な魔物が棲んでいる事でしょう。
或いは・・・

幸いにも、CLの魔物はパリとレアルだかなんか好カードがあり、そっちに出向いていたようで何も起こらず。
それに退屈、いや気をよくしたか、ユルゲン・クロップ監督、更なる交代のカードを切ります。

フィルミーノ、アーノルドを下げ、ダニー・イングス、ジョー・ゴメス投入。
イングスCLデビュー!よっしゃ、かましてやれ!

あとゴメスね。攻撃に持ち味のあるアーノルドを下げて・・・

これ以上、餌を撒くな!魔物来ちゃうだろ!

で、布陣はよく分かんないけどファン・ダイク、ロヴレン、マティプ、ゴメス。
本職センターバックが4人。後ろの方、ゴツいのばっか。

壁。壁。壁。壁。肉。肉。肉。肉。

なにコレ、アラダイスでもこんなんやらないんじゃないの?

ムサいわ!

そんな中での一輪の花。ロリス・カリウス。
ビッグセーブと言うような活躍は無かったけど、終始安定していました。
あ、でもボールじゃなくてファン・ダイクの頭をキャッチするという、珍プレーはありました。

似てるか?

あとロボは相変わらず元気にどっか走り回ってると思うんだけど、デカい衆の間に埋没。見えません。

こういう交代はだいたい裏目に出るリヴァプールですが、さすがにポルトは心が折れていたか、攻撃に迫力無し。
むしろこの交代、功を奏しました。

イングスマネにパス。するとマネがエリア外から強烈なシュート。ちょっと相手に当たりましたが、球威はまったく衰えず、グングン伸びるロケット砲。
リヴァプールのお家芸、弾丸ミドル炸裂!
2点目を呼んだミルナーのも凄かったし、コウチーニョがいなくなったからといって伝統が途絶える事はありません。

5-0。マネ、ハットトリック達成です。

クロップもご満悦。

そのまま試合終了。
圧勝。完勝。内容的にも収穫が多かったし、ベスト8を進出をほぼほぼ決定づける貴重な1勝となりました。

なんといってもマネですね。ここのところ不調気味でしたが、それが嘘のような活躍ぶり。
起点となる動きや、広範囲のプレーエリア、そしてミドル、復活どころか新境地を切り開いたかとも思えるパフォーマンスでした。

好調を維持し続けるサラー、フィルミーノに加え、マネも調子を上げてきたら、リヴァプールの攻撃力はとんでもない事になりそうです。
この先のCL、そしてリーグ戦終盤に向けて楽しみが増えました。

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