5回目のクロップ記念日

2020-10-09

2015年10月8日。
リヴァプールにとってそれはそれは大きな出来事がありました。
ユルゲン・クロップ来たる!
もう、5年ですか。あっという間…いや、あまりも色々なことが起きすぎて、遠い昔のことのようにも思えます。本当に濃密な5年間でした。

【宣伝】リヴァプールどころか、サッカーにすら全然関係無いんだけど本出しました。


リヴァプール以外まったく興味ないワタクシでも、さすがにクロップの名は以前から知っておりましたよ。
ドイツで輝かしい成功を納めた名将がやってくる!
期待…正直言うと、不安もありました。

当時、危惧されていたのが、ヘヴィ・メタルなスタイルをプレミアでやったら選手がみんなブッ壊れるんじゃないかってこと。
実際、最初の頃はみんな仲良くハムってましたよね。

おかげで「FWコーカー」みたいなカルトヒーローが生まれたりもしました。
最初の頃から、これは違うぞという気配を醸し出していました。でも、イマイチ結果はついて来ず。これは、リヴァプールの伝統ともいえますが、しょーもない引き分けだらけでした。
気の早いファンからは「ドローゲン・クロップ」なんて不名誉なあだ名を付けられたりもしていましたね。(今思うと、上手くもなんともねーな。なんだこのあだ名)

本格的にファンの心を掴んだのは、やはりあの伝説のEL・ドルトムント戦でしょうか。
そして、ELは決勝まで進みましたが…
リーグカップも決勝まで進みましたが…
リーグ戦は終わってみれば8位!

ダメじゃん。

結果的には散々でしたが、なんでしょうね。まったく絶望感というのがなかった。
クロップ劇場に早くも心を掴まれていたのでしょう。

そして、プレシーズンからクロップ色のチーム作りに取り組み、選手もいっぱい獲って迎えた16-17シーズン。
強い。これがクロップの本領か…でも、安定感は無いんですよね。良くも悪くも劇場型。やっぱリヴァプールの監督だなあ、と変に納得させられたものです。
序盤の快進撃を見て、こりゃあCLは堅い!あわよくばタイトル!なーんて思いましたよね。
びっくりしましたよ、年末あたりからの失速。「マネ不在」このワードを聞くと震えあがる人、いまだに多いんじゃないでしょうか。
最終節で4位確保。ギリギリでCL出場権を手にしました。

17-18シーズン。
CLに帰還したリヴァプール。本来当たり前のようにいなければいけない場所です。
でも、プレーオフから大荒れ。モレノ、ロヴレン、グルイッチら、エンターテナーの活躍によって非常にスリリングな形で本戦への切符を手にしました。
愉快な仲間たちの活躍と共に、いや、一般的には彼らの活躍を吹き飛ばすようなインパクトでトレント・アレクサンダー=アーノルドが台頭したりもしましたね。

さらには新加入のモハメド・サラーが大爆発。攻撃陣はこの頃から欧州最強と囁かれはじめます。
しかし、守備。「マティプ1バック」なんて笑えない流行語が生まれたのも、この頃です。ボス、「守備の本が書ける」なーんて豪語してましたが、この頃はクロップ信者だってみんな鼻で笑ってました。
リヴァプール=ザル。これを解決すべく、冬に巨額を投じてビルヒル・ファン・ダイクを獲得。
一人獲って解決するなんてムシのいい話あるか!なんて思いましたが、なんとまあ…解決しました。
そして、怒涛の勢いでCL決勝進出。

が、しかし…

あんまり思い出したくありませんね。
チームはまだまだ発展途上。希望は大いにあったのですが、決勝で勝てないクロップ。この不安が大きくなり始めてもいました。

リベンジに燃える18-19シーズン。ファン・ダイク、さらにはアリソンの加入によって、ついに守備の構築の成功したクロップ。
本当に守備の本が書けますね。疑ってゴメンナサイ。
リーグ戦絶好調。クリスマス首位!優勝するジンクス!

でも、なんでなんですかねえ。
優勝するジンクスを打破する勢いで、持ってないリヴァプール。
だってライバルのマンチェスター・シティとの直接対決で、ほんの数センチに泣くんですよ。

こんなに魅力的なチームを作ってるのに…なんかクロップが気の毒になったりもしました。ファンも十分気の毒なのに。
しかし、そんなことくらいではへこたれないのが、クロップがクロップたる由縁なのでしょう。
やってくれましたね。CL制覇。決勝戦で勝てないというイメージも、見事に払拭しました。

CLとったことだし、次こそ悲願のリーグ制覇っつーことで、メチャクチャな勢いで爆走した19-20シーズン。負けないのなんの。
結構スリリングな戦いしてんのに、最終的に勝つのが凄い。
もはやクロップの手腕に疑いを持つ者はなく、優勝も誰もが確実なものとして見ていました。

なのに…コロナ。

天はそこまで、リヴァプールを優勝させたくないのか…
かなりキツイ暗雲が立ち込めましたが、クロップが作り上げてきたチームの強さを覆い隠すまでには至りませんでした。

ついに。
リヴァプールに関わるすべての人にとっての悲願。プレミアリーグ制覇。
それを成し遂げた名将の名はユルゲン・クロップ。

リヴァプールの歴史に、永遠に残るレジェンドとなりましたね。

でも、まだ終わりではありません。
クロップ政権は、もうしばらく続きます。
さあ、圧倒的な優勝を成し遂げ、20‐21シーズンは王者の貫禄を見せつけ安定の2連覇だ!

のハズが…

やっぱり、劇場型は治ってないのかもしれません。
ま、こういうところもリヴァプールらしくて、いいですよね。
ボス、これからも心臓に悪い試合をお願いします。

ふう。なんかこの5年を思い出していたら、思いがけず長文を書いてしまいました。
最初は、「ボス、5年間で太ったよね!?」ってからかって終わるくらいのつもりだったんですよ。

うん。やっぱ太ったよ。
まあ、なにはともあれ、これからもよろしくお願いします。

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