
プレシーズン最終戦となるアスレティック・ビルバオ戦は3-1でリヴァプールの勝利。
プレシーズンを良い形で締めくくる事が出来ました。
アイルランドのダブリンで行われた試合の内容や、スタジアムの様子をお届けしたいと思います。

YNWA in ダブリン
試合の会場は中立地、アイルランドの首都、ダブリン。
中立地とはいえ、リヴァプールとは海を挟んで向かい側、リヴァプールの住民にはアイルランドにルーツを持つ人が多い。当然、ファンも多そうです。
一方、対戦相手のアスレティック・ビルバオは純血主義を貫く地域密着クラブ。地元の熱狂的なファンが、海を越えてやってくるかなと思っていましたが・・・
— Liverpool FC (@LFC) 2017年8月5日
会場は赤一色。試合前にはYou’ll Never Walk Aloneの大合唱もありました。
一応、中立地のハズなのに・・・いいのでしょうか、コレは。


試合前には写真やサインをせがまれ、大人気でした。
予想外のスターティングメンバー
この試合、プレシーズン最後とあってスタメンにベストメンバーを並べてくるのではと予想していましが、フェリペ・コウチーニョも軽い怪我、ジョーダン・ヘンダーソンが体調不良で出場見送り。既報の通りアダム・ララーナは長期離脱と主力3人を欠き、やりくりが難しい状況となっていました。
そんな中、発表されたスタメンは驚かされました。

ジェームズ・ミルナーとアルベルト・モレノを同時起用。
ミルナーが中盤です。
サディオ・マネとモハメド・サラーは同時起用ではなく、マネがベンチスタートとなりました。
長いシーズン、同時起用もあれば、どちらかを温存するという選択肢もあるでしょう。開幕後のやりくりに注目ですね。
ジョルジニオ・ワイナルドルムがベンチスタートだったのも意外でした。
新たなる攻撃の形
1点目はロベルト・フィルミーノがペナルティエリア内で倒されて得たPKによるものでした。
PKといえば不敗神話を持つ職人ミルナーがいますが、キッカーはフィルミーノ。
ミルナーのPKに不安なんて無いと思いますが、それでもフィルミーノに蹴らせた。これは9番への期待と信頼の表れでしょうか。
開幕後のキッカーは誰なのか、非常に気になるところです。

2点目は17歳、ベン・ウッドバーン。
新加入ドミニク・ソランケからのパスを受け、DF二人をかわし、エリア内ギリギリの位置から低い弾道のシュートを突き刺しました。
若い二人による得点。最後の試合でいいアピールが出来ましたね。

3点目はソランケ。
アシストだけでなく自らゴールも決め猛アピールです。ラグナル・クラヴァンからのクロスを、頭で合わせました。
体をひねって狙い済ましたヘディング。前の試合でも、この形で決めていますね。
クロスからソランケのヘッド。リヴァプールの攻撃に新たなパターンが確立されたのかもしれません。
クラヴァンのアシストはなかなか珍しいけど、いいクロスでした。

3点すべてが新鮮な形。昨シーズンも何人もの選手が点を取る、多彩な攻撃を見せていましたが、新シーズンはそれに更に磨きがかかるかもしれません。
モレノ残留確定か?
バイエルン戦で突如、大活躍したアルベルト・モレノ。
この試合もスタメンで登場し、良いパフォーマンスを見せてくれました。
これはもう、残留確定と思ってよいのではないでしょうか。

そしてミルナーの中盤起用も興味深い。
もしや「モレノ使えるならミルナー中盤でよくね?補強いらなくね?」って事?
ま、まあヘンドがもともと怪我がちで、ララーナが長期離脱。この状況でミルナーを前で使えるなら大助かり。
でもやっぱり補強は必要!・・・ですよね、ボス?
キャプテン・フラナガン
ミルナーが退いた後半、キャプテンを任されたのはジョン・フラナガン。
以前にも一度、務めた事はありますが、プレシーズンのパフォーマンスは決して良いとは言えなかっただけに意外でした。
この試合もパフォーマンスはイマイチだったけど、ゴールを決めたソランケに真っ先に駆け寄る等、キャプテンとしての存在感を見せていました。
一人で真っ先に駆け寄ったから、アシストしたのかと思いました。
ピッチ外での態度とかが評価されてるんですかね。これが思い出作りとかでなく、フラノへの信頼の証ならばいいのですが。
現状での序列はかなり低いと思うけど、これを自信にして巻き返して欲しいものです。
