一途なチェンバレンと悪いリヴァプール

2017-08-31

アーセナル所属のイングランド代表、アレックス・オックスレイド=チェンバレンのリヴァプール加入が正式に発表されました。
噂は随分と前からありました。本人はリヴァプール行きをずっと望んでいたようです。しかしながら移籍が決まったのはデッドラインギリギリ。ここに至るまでには様々な思惑が交錯する人間ドラマがあったようです。

リヴァプールに行きたい

主にウイング、ウイングバックとして、起用されてきたチェンバレン。しかし実は本人はセンターでのプレーを希望しているようです。
スティーブン・ジェラードのようになりたかったと、本人の目の前で大胆告白。
リヴァプールに対しても気がある素振りを見せます。

ウイングバックなんてまっぴら。契約が残り1年を切り、アーセナルからは契約延長を迫られますが、つれない態度。
リヴァプールに対してサインを送り続けます。
対するリヴァプールはのらりくらり。なんとなく気がある素振りは見せますが、積極的な行動には出ず、時間だけが経過していきます。

給与アップを提示するも、一向に契約延長に応じないチェンバレンに業を煮やしたアーセナル。
「こんなに尽くしてるのに!もう知らない!」と放出を決意。
そこに手を挙げたのはチェルシー。本人のいないところで、勝手に話をまとめてしまいます。
とはいえプレミアリーグ屈指の資金力を誇るチェルシー。好待遇、首都ロンドンでの生活も継続出来ます。ただしウイングバック。

ウイングバックはイヤと、せっかく纏まった話を反故にしてしまいまうチェンバレン。田舎でも薄給でも行きたいのはリヴァプール。今にもロンドンから北へ向かう列車に飛び乗りそうな勢いでしょうか。

一方のリヴァプール。
チェンバレンの気持ちを知りながらも、モナコのトーマス・レマーにご執心。チェンバレンはとりあえずキープ。何だか悪いヤツですね。

レマーの獲得が難しいと分かると、キープしておいたチェンバレンの元へ。あっという間に話がまとまり、チェルシーから強奪に成功。めでたくリヴァプールの選手になりました。

うーん、なんだか都合の良い扱いですねえ。
こういう話ってよくありますよね。お金持ちのエリートとの縁談を断り、惚れた男の住む遠い街へ。めでたく結ばれるも、その男が悪いヤツで散々振り回されてボロボロになるっていう苦労話。

大丈夫かな。チェンバレン、最初に言っとくけど、
めっちゃ走らされるよ?

首脳陣の打算も見え隠れしたけど、チェンバレンの思いは本物。チェルシーの高額なオファーを断り、アーセナル時代より低い給料を受け入れ、リヴァプールに来てくれたという噂もあります。

その意気やよし。
ファンはそういう選手大好きだし、チームの雰囲気も良い。
きっと幸せになれるでしょう。

ようこそ!

求められる役割

さて、中盤センター希望のチェンバレンですが、このポジションは競争が激しく、ファーストチョイスの座を勝ち取るのは容易ではないでしょう。チャンスはもちろんあるとは思いますが、そのユーティリティ性も十分に活かすべきではないでしょうか。
サラー、マネをフル稼働させるわけにはいかないので、ウインガーとしても必要とされる事だってあるでしょう。

まだ若いのだから、様々なポジションを経験する事がきっと今後に生きてくるはず。

そこで、だ。チェンバレン君。
キミはなかなかいい体格をしているな。

どうだい、ここは一つ。

センターはセンターでも、

センターバックをやってみる気は無いかい?

クロップならホントにこういうコンバート、しれっとやりそう。恐ろしい人ですよ。まったく。

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