チャンピオンズリーグ決勝。試合終了のホイッスルが鳴り、リヴァプールの優勝が決まった瞬間、皆が喜びを爆発させ、感極まった表情を浮かべていました。中でもキャプテン、ジョーダン・ヘンダーソンの表情は印象的でしたね。
様々な困難を乗り越えて、遂に掴んだビッグイヤー。それを思うとグッとくるものがあります。
もともと熱い選手ではありましたが、ここまで感情が全面に出ている姿を見るのは初めてかも。
色々ありましたからね。
リヴァプールにやってきてしばらくは、鳴かず飛ばずの日々。
事実上の戦力外を受けながらも、意地の残留。どん底から這い上がり、主力選手としての地位を確立しました。
そして、スティーブン・ジェラードから託されたアームバンド。
偉大過ぎるキャプテンの後任。重圧は並大抵ものではなかった事でしょう。
一選手としても、ユルゲン・クロップ監督就任以降、上り調子のチームにおいて、その地位は決して安泰ではありませんでした。
怪我に苦しみ、パフォーマンスは度々批判に晒されました。キャプテンに相応しくないという批判の声も、決して少なくありませんでした。
それでも、常にチームのために。ジェラードはその姿勢への賛辞を惜しみません。
【ヘンダーソンを誇る先輩ジェラード「どれだけ努力してきたかを知っているから…」】
そして優勝が決まると、真っ先に投稿したのはビッグイヤーを掲げるヘンドの姿。
続いてクロップとのツーショットも。
クロップも常々、ヘンドへの賛辞を口にしてきましたね。そしてヘンドもまたクロップに全幅の信頼を寄せてきました。
This is what it means 🙏
Victorious captain and manager in tears. A night they will never, ever forget. pic.twitter.com/2bTIfemB6j
— Football on BT Sport (@btsportfootball) 2019年6月1日
これほどの信頼関係、そうそう存在するものではありません。クロップもあと一歩のところでタイトルを逃し続ける失意の日々において、不屈のヘンドの存在は頼もしかったことでしょう。
ヘンドの苦労は選手としてだけではありませんでした。
Jordan Henderson’s dad recently had throat cancer and asked not to see him while he was going through his treatment. Last night he watched his son lift the the Champions League. What a photo. ❤️🏆 pic.twitter.com/26BAkP2Jf2
— Transfer News (@PurelyFootball) 2019年6月2日
お父さんは癌を患っていたとか。それでも、治療中は会わないようにしていたそうです。プレーに影響を及ぼさないようにという配慮でしょう。しかし、ヘンドは気が気ではなかったはず。
Yep, that's me crying again
📹 @CharlieMooseGib pic.twitter.com/iDU9yBjmKg
— Empire of the Kop (@empireofthekop) 2019年6月2日
感無量の瞬間ですね。
本当に色々な事がありました。
— Ian Doyle (@IanDoyleSport) 2019年6月2日
それゆえの号泣。
グチャグチャでボロボロで、最高にかっこいい。
今後、何年…いや何十年も語り継がれるであろうキャプテンの勇姿でした。
唐突なスラムダンクネタで失礼します。
ヘンダーソンは陵南の魚住キャプテンにどことなく似てる気がする。技術的にはたいしてものもってなくて、チームの主役になれる力はないけど、そのことを自覚して主役になれるチームメイトを輝かせるために体を張るとことか。
ジェラードが背中でチームメイトを引っ張るキャプテンなら、ヘンダーソンはチームメイトの背中を支えるキャプテン。どちらも素晴らしい。
デカいだけとか言われてましたね。
確か魚住がゴリに対して言った言葉だったと思いますが「泥にまみれろ」ってのもヘンドにも当てはまる気がしますね。