ありがとうルーカス

2017-07-21

ついにこの時が来てしまいました。
在籍年数10年、チーム最古参のルーカス・レイヴァがリヴァプールを去る時。
リヴァプールを愛し、リヴァプールに愛された男との別れ。
ルーカス本人や仲間達の言葉を紹介すると共に、僕なりの感謝とお別れの言葉を綴りたいと思います。

10年

遠くブラジルからやってきた20歳の青年。言葉も文化も、なにもかもが異なるイングランドでの生活は戸惑う事ばかりだった事でしょう。
ピッチでも期待されていた働きが出来ず、批判も浴びました。
それでも腐る事無く努力を続け、プレースタイルを変えながら、やがてチームにとって欠く事の出来ない選手へと成長していく。

ブラジル代表に選ばれた事もありました。
しかし、またしても試練が。大きな怪我によって離脱。
選手として最も充実した期間の多くを、リハビリに費やす事になってしまいます。
しかし不屈の精神力で復活。タックルマスターとして大いに貢献してくれましたね。

ここ数年はベンチを温める機会が多く、移籍市場が開く度に、放出候補として名前が挙げられていました。選手としてはフラストレーションの溜まる状況だったとは思いますが、どんな時も準備を怠らず、怪我人等で、急遽出番が回って来たときでも、キッチリと仕事する本当に頼もしい存在でした。プロの鏡ですね。
時にはキャプテンマークを巻く事もありました。

彼の頼もしさはピッチの中だけには留まりませんでした。
新加入の選手が、早くチームに馴染めるよう常に気に掛けていたようです。
特にラテン系の選手達はルーカスに相当世話になっていたようですね。
コウチーニョはリヴァプールにやってきた当初、ルーカスの存在が本当に大きかったと感謝の言葉を口にしています。
英語が苦手なモレノは、ルーカスに通訳をしてもらっているようです。

また自身の辛い経験を踏まえての事でしょう。負傷して試合に出られない選手にも積極的に声をかけていたようです。

長期離脱を余儀なくされたイングスとゴメスを激励する、ルーカスのインスタグラム。

SNSだけではなく、メルウッドでのリハビリを手伝いに行ったりもしていたようです。
カップ戦でキャプテンマークを巻いたルーカスと、彼への感謝を口にしていたゴメスがCBコンビを組んだ時は感慨深いものがありました。
ルーカスの心遣い。世話になった選手は、その思いを受け継いで、他の選手の力になっていってくれることでしょう。
ルーカスは一つの素晴らしい伝統を残してくれたのかもしれません。

20歳から30歳までの10年。選手としてだけではなく、一人の人間としても色々な事がありました。
リヴァプールで結婚し、子供も二人生まれました。
チームメイト以外にも多くの友人に恵まれた事でしょう。

ブラジル出身にも関わらず、スカウサーと呼ばれるほどに街に馴染んでいますね。
選手として人間として、大きな大きな10年を過ごした街、リヴァプール。第二の故郷とはまさにこの事ですね。
いつでも帰ってきて下さい。遠く日本からですが、待っています。

ルーカスからのメッセージ

クラブの公式動画や、自身のSNSでお別れの言葉が公開されています。

WHEN I first joined Liverpool ten years ago, I had three main ambitions. First, I wanted to win a place in the team, which I managed to do. Next, I hoped to prove myself worthy of the shirt, an aim that others will be better placed than me to decide whether or not it was achieved. Finally, I looked ahead to the future with a hope that if and when the time came to leave this wonderful club I would do so on the best possible terms. That time has now come as I prepare for a new career at Lazio and while I am saddened that my days at Anfield are coming to an end, I can at least take comfort from the knowledge that my relationship with Liverpool and the supporters is stronger than ever. This is one of the greatest clubs in the world and my intention had always been to spend the rest of my career here but the less I have been able to play, the more I have realised that I need to go to another club if I want to play as much as I possibly can. When you love a club and a city as much as I love Liverpool that isn't an easy decision to come to. The easiest thing for me to do would be to stay here for as long as I can even if I do not expect to play so often but that would go against everything that I believe in as a footballer and as a competitor. It is for that reason that I will be joining Lazio, which means my sadness at leaving Liverpool is accompanied by a real excitement that I will be representing one of Italy's great clubs. Before I made my decision to take the opportunity to go to Italy, I discussed my situation with Jurgen Klopp and the way he handled it showed once again how respectful he is to his players. I am grateful to him and to all of the managers I worked under at Liverpool, especially the ones who showed faith in me when it would have been easy to do the opposite. My priority now is to look ahead to a new chapter in my career in the belief that I can contribute to Lazio in the same way that I hope I have helped Liverpool….

Lucas Leivaさん(@leivalucas)がシェアした投稿 –

リヴァプールの公式Facebookページ日本語版では和訳を見る事ができます。

リヴァプールを「僕の人生」と言い切ってます。戻ってくる気満々ですね。移籍先のセリエAは、プレミア・リーグに比べたら日程緩そうだし、試合観に来たりしてくれるかな?
多分、すぐに会えるけど、もっと長期的な意味でも戻って来て欲しい。
将来的には指導者として。ジェラードやキャラガーと一緒に、新たな黄金時代を築いていってほしいですね。

仲間からのメッセージ

チームメイトから信頼が絶大なルーカス。この移籍に際し、多くのメッセージが寄せれれています。

ジェラード

クロップ

アッガー

Good luck my friend. Gonna miss seeing you in the red shirt😎 Y.N.W.A

Daniel Aggerさん(@danielagger22)がシェアした投稿 –

ララーナ

Farewell and good luck to a great player, a fantastic person and my locker neighbour… gonna miss ya buddy 🔴 Forza Lazio

Adam Lallanaさん(@officiallallana)がシェアした投稿 –

ワイナルドゥム

ロヴレン

ゴメス

オジョ

フィルミーノ

コウチーニョ

ミニョレ

ヘンダーソン

カリウス

キャラガー

本当に年齢、国籍、ポジション問わず大勢の仲間からメッセージが寄せれています。
ひとえにルーカスの人徳ですね。

そして極めつけはこれ。
香港にいる選手達からルーカスへの、動画メッセージ。

こんな事ってある!?
こんなの初めて見た。移籍する選手を、ここまで温かく送り出せるクラブ。
本当にリヴァプールのファンでよかった。

このメッセージも公式Facebookページ日本語版で和訳を見る事ができます。

喋ってない選手達も顔見てると、色んな思いがこみ上げてくる。

辛いリハビリを経験したフラノ、一年目苦しんだロヴレンは、色々声掛けてもらったんだろうな。

グルイッチはあんまり付き合い長くないけど、心なしかウルウルしてる。心細い時に優しくして貰えたのかな。

クラヴァン、唇嚙んでる。年近いし、結構一緒にやってたし寂しいだろうな。

サラーはほんの数日だったけど、ルーカスの人柄に触れる事出来たかな。このクラブどうよ?

皆の表情を見ていると、ルーカスがしてきた事の偉大さが分かりますね。というか、こうした素晴らしいお別れが出来るチームになれた事自体が、ルーカスの功績なのかもしれません。

本当にありがとう。

You’ll Never Walk Alone

リヴァプールファンにとって唯一無二の大切なこの言葉。
ちょっと話はそれますが、日本語ではよく「君はひとりじゃない」と訳されますね。
これ、間違いじゃないけど、ちょっと足りないと思うんです。

「君はひとりじゃない」だと今、この瞬間だけの事だけど、「You’ll Never Walk Alone」には、これからもどんな時もずっと、という意味合いがあると思うんです。

10年間ずっと、リヴァプールを愛し続けたルーカス。これからもその思いは変わらないでしょう。
そしてファンも決して彼の事を忘れない。

だからこそ万感の思いを込めて、この言葉を。

ありがとう。
ブラジル生まれのスカウサー。
ルーカス・レイヴァ。

You’ll Never Walk Alone

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