たよれるオジサン

2017-07-02

夏の移籍市場。
サラーがクラブレコードとなる移籍金で加入。さらにはファン・ダイク、ナビ・ケイタとビックリするような金額の補強の噂が飛び交ってますが、選手層を充実させるためには、そういった「ビッグディール」だけでなく、地味だけど堅実な補強も必要になりますね。
若手の躍進も期待したいけど、ベンチに経験豊富なベテランが座ってくれると心強いものです。
今回はそんな決して主役ではないけど、チームにとって重要な縁の下の力持ちオジサンに注目してみたいと思います。

昨年夏。ブンデスリーガのアウグスブルクからやってきたラグナル・クラヴァン。
後半戦でちょっとボロが出た事もありましたが、安定した守備で掘り出し物的な評価を得ていました。

バックアッパーとしての役割を受け入れつつ、若い選手達とのポジション争いに臨む謙虚さを持っていますが、エストニア代表としては100試合以上に出場し、キャプテンも務める頼れるリーダーです。

アウグスブルク、エストニア代表では確固たる地位を築いていますが、向上心を持ち続けているようでプレミアリーグでの新しい挑戦を楽しんでいると語っています。
出場機会が多いとは言えませんが、モチベーションとコンディションを保ち、万全の準備をしていてくれる頼もさはベテランならではですね。

もう一人、昨年夏にやってきたベテランがいます。アレックス・マニンガー。
選手人生の大半を控えGKとして過ごしたという、ちょっと変わった経歴の持ち主。
だからこそ、チームの様子が他の選手よりよく分かるという事もあるのかもしれません。
そしてチーム内で圧倒的最年長。
リヴァプールは若いチームなので、選手としてだけでなく、大人としても色々と伝えられる事があるのかもしれません。
引退の際のインタビューでは「どのように規律を保つか、プレッシャーにどうやって対処するのか。」というった事を求められていたと語っています。やはりピッチ外でもベテランの存在というのは重要なんですね。
「僕が起用されるべきだったとも思わない。」とまで語っています。自分の役割をキッチリと受け入れ、クラブに貢献しようという姿勢は本当に素晴らしい。

頼もしいベテランといえば、この人も忘れてはなりません。コロ・トゥーレ。
ちょっとまあ、ご愛嬌なプレイもありましたが、急遽回っていた出番でキッチリ仕事をしてチームを救ってくれた事も少なくありません。
ムードメーカーとしての存在感はご存知の通り。しかしただ陽気なだけではなく、サッカー界一いい人と言われるほどに優しい性格で、落胆する選手に寄り添い、慰めるといった場面もありました。

陽気なコロですら思い出したくないと語るのが、ドーピング検査に引っ掛かり出場停止になってしまったときの事。
しかしサコーが同じ困難に直面した時には、気遣うコメントを出しています。恐らくは直接励ましたりもしていた事でしょう。

人生色々。そういった辛い経験も、若い選手のために役に立つ事もあるのかもしれません。

経験といえば、物凄い人がいました。選手としての経験の枠を越えた人生経験が。リッキー・ランバート。

リヴァプール生まれで、アカデミーで少年時代を過ごしますが、芽が出ず3部のチームでプレー。選手としての給料だけでは足りず、工場で働いていた事もあったようです。
クラブを転々としながらもゴールを量産し続け、サウサンプトンで2部、そしてプレミアリーグ昇格の立役者となり、イングランド代表にも召集。
そして故郷リヴァプールに9番として帰還という、おとぎ話のような波乱万丈の人生を歩んできた人です。

彼とジェラードがいるうちにリーグ優勝したら、それこそ映画になりそうなくらい、いい話だなあと思ったものです。

恐らくは才能には、それほど恵まれていた方ではなかったのでしょう。3部から代表にまで這い上がるまでには、相当な努力をしたはずです。こうした選手はいるだけでも周りの選手の手本になりますね。
そして彼のサクセスストーリーは伸び悩む選手にとっては大いに励みなったのではないでしょうか。

残念ながらほとんど活躍の機会を得られず、移籍してしまいました。
彼に関しては、もう少しチャンスを与えて欲しかったと今でも思います。

さて、ここまでは最近のたよれるオジサンを紹介してきましたが、最後に一人、レジェンドたよれるオジサンを取り上げたいと思います。

ガリー・マカリスター。
2000年に35歳でリヴァプールでリヴァプールに加入し、在籍期間は僅か2年でしたが、2001年のカップトレブルに大きく貢献し、今なお愛されています。

そしてまだ、トップチームに上がってきて間もない、ジェラードの才能にいち早く気付いた人物としても有名です。
ジェラードを特に気に掛け、直接指導もしていたのでしょう。ジェラード自身も、マカリスターからの影響を公言しています。

2015年夏、コーチとしてリヴァプールにコーチとして復帰しますが、ロジャース監督が解任され、後任のクロップにはクラヴィッツ、ブバチという絶対的な信頼を寄せる二人のコーチがいるので、マカリスターの居場所は無く、押し出される形で退任。気の毒でしたが仕方ない。

現在はクラブのアンバサダーを務めていまが、また別の形でもリヴァプールに関わって欲しい。
ジェラードの才能を見抜いたくらいだし、選手を見る目は確かなのでしょう。育成と発掘とかの仕事をしてくれないかなー、と思ったりもしています。

いかがだったでしょうか。経験豊富、百戦練磨の頼れるオジサン達。
それぞれが味のある人物ですね。
長く続けるという事は、それだけ色々の人の助けが必要。きっと信頼され愛されてきたのでしょう。
プロ意識も相当高いはずです。
皆、人格者っぽいですね。きっとそれぞれの在り方がチームに好影響を与えてきたはずです。

2017年夏。ビッグサマーを期待すると共に、新たなるたよれるオジサンの登場にも期待したいと思います。

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