【選手】シモン・ミニョレ

2017-07-11

選手紹介コーナー。今回は守護神シモン・ミニョレ。
神がかり的なビッグセーブでチームを救う事もあれば、大ポカで勝ち点を落とす原因になることも。
安定感を欠き、批判も多く浴びてきましたが、16-17シーズン、ロリス・カリウスとのポジション争いの中で一皮剥けたようにも見えます。
今後も正守護神としてアンフィールドのゴールマウスに立ち続ける事が出来るでしょうか。

プレースタイル

シュートストップに関してはワールドクラスの実力者。
至近距離からのシュートにも鋭く反応し、チームの危機を何度も救っています。
PKストップにも定評があり、リヴァプールでのデビュー戦となった13-14シーズンの開幕戦、ストークとの試合の終盤、1点を追われる展開でのビッグセーブ等、印象的な活躍を何度も見せています。

一方、ハイボールの処理や、守備範囲、足元の技術など弱点が多く、ポカもしがち。
良くも悪くも記憶に残るゴールキーパーですね。

ミス

2013年の加入以来、不安定なパフォーマンスが続き、批判に晒され続けてきました。
リヴァプールのレジェンドGKであるブルース・グロベラー氏はゴールラインに張り付いて動かないミニョレの事を、ドラキュラより酷いとジョークを交えて批判しています。
ドラキュラでも時には棺桶から出てくるけど、ミニョレは全然出てこないと。
弱点の多さに加え、目を疑うようなミスをする事も度々あり、ミスまとめ動画まで作られてしまいます。
日本ではポカをする事を指す「ミニョる」という動詞まで生まれます。もっと酷いものだと「ゴミニョレ」なんて言葉も。

繊細な性格なのでしょう。繰り返される批判からくるストレスがピークに達したか、14-15シーズンには大スランプを経験します。あの時の強張った表情は見ていて痛々しいものでした。
一度はブラッド・ジョーンズにポジションを明け渡しますが、ジョーンズの怪我もあり正GKに返り咲きます。
復調のきっかけには、フィアンセの考えすぎでは?という言葉があったようです。
やはり繊細な性格。批判を真に受けすぎたのでしょう。あんまり考え過ぎないように批判は程ほどにしておきましょう。

15-16シーズンも正GKとしてゴールマウスに立ちますが批判は止まず、16-17シーズン、背番号1番を託されたロリス・カリウスの加入により正GKの座、陥落の危機。
実際にシーズン序盤、ベンチに追いやられた試合も何試合かありましたが、カリウスのパフォーマンスも安定せず。
カリウスへの風当たりが強くなってきたところで、再び正GKの座に返り咲くと、加入4年目にしてまさかの急成長。
チーム内競争って大事ですね。繊細な割に逆境には強いのでしょうか。
このままカリウスと切磋琢磨しつつ成長していってくれたら嬉しいのですが、ポカをしないミニョレというのはちょっと寂しい気もします。
アルベルト・モレノ、ママドゥ・サコー、デヤン・ロヴレン、グレン・ジョンソンといったドタバタ系の守備陣がけっこう好きです。(←こんな事言ってるからいつまで経っても優勝出来ない。)

今となっては、これもまた思い出という事で。ミス集。

神ニョレ

ミスをしながらも2013年からゴールマウスに立ち続けているのは、それだけチームを救ってきたという事でもあります。
絶体絶命のピンチを神ががったビッグセーブで防ぐ事もあり、それは時として神ミョレと崇められます。
(ポジショニングが上手いGKならピンチを未然に防いでいる説もありますが、この際気にしないでおきましょう。)

2015年、クリーンシート達成回数16回でプレミア1位。
ポカが多いのにプレミア1位という摩訶不思議な記録を達成しています。まさに神がかり。
しかしせっかく好セーブを見せたのにその後のキックがあらぬ方向を飛んでいくという不安定さ、というかエンターテナーっぷりも披露。神とは往々にして気まぐれなものなのでしょう。
しかしそれによってやっぱり批判も止まないという可哀想なミニョレ。

カリウスの加入によって、ミニョレのリヴァプールでのキャリアは終わったかに思われましたが、急成長。
ファンやOB、ジャーナリスト達が異口同音に叫んできた、新GK獲得の声も小さくなってきました。
事実、16-17シーズンのプレーを見ているとかつての弱点が解消されてきたように見えます。それでいて神がかり的なビッグセーブは健在。
真・神ニョレ覚醒の日も近い!?

見よ!神ニョレの御業。

心優しきビッグマン

巨体に似合わぬ繊細な神経の持ち主。その分、優しい心を持っているようです。
自分の母親の誕生日には、Twitterに写真を投稿し祝福しています。

そっくり。

チャリティー活動にも積極的です。子供たちと一緒に楽しくトレーニング。

難病の子供を救うチャリティーの一貫のようです。まさに神の如き慈悲の心。
参加者の子供たちは全員、ミニョレの顔面Tシャツを着用。やはり崇拝の対象なのでしょうか。

また学業も非常に優秀で、オランダ語、フランス語、ドイツ語、英語という四ヶ国語を操り、ルーヴェン・カトリック大学という1425年創設の名門校で政治学を修めています。
チームを救うし、優しいし、頭も良い。全知全能か?

シモン・ミニョレ。
愛すべき、そして崇めるべき守護神。これからもリヴァプールのゴールを守り給え。

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