【選手】ルーカス・レイヴァ

2017-05-19

選手を一人一人についてじっくりと綴っていく、この「選手紹介」コーナー。
レジェンド、スティーブン・ジェラードについて書き、次の記事は現所属選手から。

その一番手は年功序列という訳ではないけど、現チーム最古参、10年という歳月をリヴァプールで過ごしたルーカス・レイヴァ!
先日のプレイヤーズ・アウォーズでは10年に渡るチームへの貢献を讃えられ、特別賞を受賞していましたね。

プレースタイル

もともとは攻撃的なMF。
ブラジルで相当脚光を浴びたみたいけど、リヴァプール加入後はイマイチ活躍出来ず。批判も浴びるが、守備的MFへとプレースタイルを変化させると、タックル成功数プレミアリーグナンバー1とか、結構なスタッツを叩き出し、チームの主力へと成長。
クロップ監督就任後はセンターバックとして起用されたりと、完全に守備の人に。

元攻撃的MFなのに現在、ゴールを奪うことは稀。ミドルシュートがへなちょこでクロップに爆笑され、本人は照れ笑いという珍プレーには笑わせてもらいました。

タックルや的確なポジショニングに定評があるが、ファールが多めで、守備固めで出てきて、ヒヤヒヤさせるという、ある意味、非常にリヴァプールっぽいスリリングな選手ですね。
そんなルーカスをファンは愛してやまない。

苦難の日々

ルーカスがブラジルからリヴァプールにやってきたのは、20歳の頃でした。
気候、文化、言語、何もかもが違う異国の地。それだけでも、まだあどけなさの残る若者には大きな試練だったことでしょう。

プレーの面でもシャビ・アロンソと比較され、バッシングを浴びる等、厳しい状況に立たされます。
そんな中で、プレースタイルを変化させながらチームの主力へと成長していったのは、もともと持っていた才能や、監督の慧眼もあると思いますが、本人の努力、不屈の精神力に依るところも相当大きかったのではないでしょうか。

プレーで周囲の信頼を勝ち取るも、度重なる怪我が彼を悩ませます。
靭帯断裂という大怪我、それによってカップ戦の決勝のピッチに立つ事が出来ないという悔しさを味わった事も。

心が折れそうになる事もあったかとは思います。
しかし、月並みな言い方ですが、そういった試練が彼を、あそこまで強く優しい男にしたのではないでしょうか。

いつだって頼もしい存在

コウチーニョは言っていました。リヴァプールの移籍してきた当初、ルーカスの存在が大きな助けになった、と。
イタリア、インテルから移籍してきたコウチ。イングランドとはだいぶ環境が違いますね。同じブラジル人のルーカスはいてくれるだけで、心強かった事でしょう。
そしてルーカスの面倒見の良さは、誰もが知るところ。
シャイなコウチを色々と気にかけてあげていたのでしょう。

英語が得意ではないモレノの通訳のような事もしているとか。ラテン系の選手達の兄貴分のような存在になっているようです。

自身の大怪我の辛い経験からか、イングスやゴメス等、大怪我を負った選手に、頻繁に声を掛け、リハビリを手伝ったりもしていたようですね。

クロップもルーカスが選手じゃなかったら生涯の友になっていた、とその人柄を絶賛しています。

そしてもちろんプレーの面でも。
ここ数年はベンチに座る機会が多いけれど、怪我人が出たりして、急に出番が回ってくると、きっちり仕事をこなす、いぶし銀な存在感を発揮しています。
本職ではないセンターバックの役割も、快くこなす本当にありがたい選手です。(危なっかしい場面もチラホラとありますがw)

最近はキャプテンマークを巻く事もありますね。
ミルナーがガッツリ安定稼動してくれているので、はっきりとは分かりませんが、現在キャプテンマークの序列としては、ヘンド、ミルナーに次ぐ三番手なのではないでしょうか。

16/17シーズンの終盤には、ここに来て一皮剥けたか、と思うような効果的なパスを出す事も。まだまだ新しいルーカスを見ることが出来るかもしれません。
あとはバチコーン!弾丸ミドル決めたら完璧だな。
あのヘナチョコミドルも好きですが。

相次ぐ移籍の噂

ここ数年は移籍市場が開く度に、ルーカスが去るという噂が出ている気がします。
いや、噂というより、もっと確定的な情報として、ルーカス移籍と報じられた事も、一度では無かったと思います。

しかし、あとはサインをするだけ、という段に来て、誰かが怪我をしたりで、急遽ルーカスに出番が巡ってくる。そしてキッチリ仕事する。

常に万全の準備をしているルーカスも素晴らしいけど、もはや運命的な何かが、ルーカスの移籍を阻んでいるという気すらしてきます。
アンフィールドの神に愛されているんじゃないでしょうか。

16/17シーズン、出場機会に恵まれていたとは言い切れませんが、ルーカスの果たした役割は、大きなものでした。
しかし既に今夏、移籍するではないかという噂は、既に出回っています。
出場機会を求め、旅立つのではないかと。

クロップもルーカスの事はかなり信頼しているようですが、今後、ファーストチョイスになるという可能性は低そうです。
選手として試合に出てなんぼのものですからね。

しかしファンの心情としては絶対に残ってもらいたいし、選手層的にもいてもらわないと困る。

10年、そして

一つのクラブで10年。しかも縁もゆかりも無かった筈の土地で。
それが今やスカウサーと呼ばれるほどに、街にもクラブにも溶け込んでいる。
昨今の移籍事情を考えると、ちょっとした奇跡のようにすら思えてきます。

出来る限り長くリヴァウールにいて欲しい。リヴァプールでタイトルを獲得してほしい。そしてリヴァプールで引退して欲しい。
とりあえず来シーズンも、リヴァプールのユニフォームを着たルーカスが見られますよーに!

ふう、ネタ系ブログと思って始めたのに、この選手紹介のコーナーはジェラードの時といい文章がクサくなるな。
次は誰かネタキャラを取り上げようかな。

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