デュデク、あのダンスを再び

2018-02-09

チャンピオンズリーグの再開が来週に迫ってきました。
リヴァプールにとっては本当に久しぶりの決勝トーナメント。
その事もあって・・・かどうかは分かりませんが、かつてこの大舞台で戦ったレジェンドが、当時の活躍を再現する動画でPRに一役買っているみたいです。

奇跡を手繰り寄せたダンス

CL史上に残る伝説。
04-05シーズン決勝。リヴァプール対ACミラン。
前半で3点のリードを許しながら、後半、僅か6分の間に同点に追いつき、PK戦にまでもつれ込んだ末にビッグイヤーを手にした『イスタンブールの奇跡』。

この勝利の立役者の一人がゴールキーパー、イェジー・デュデク。
PK戦ではクネクネした奇妙な動き『スパゲッティ・ダンス』で相手を幻惑。2本のシュートを阻止しています。
これによってPK戦は3-2でリヴァプールの勝利。まさに奇跡のダンスです。

そして13年の時を経た17-18シーズン。
CLの公式スポンサーとしてすっかりお馴染みのハイネケンのCMで、あのダンスが再現されています。

貴族風の衣装に身を包んだデュデク。誇り高き決闘の舞台に臨みます。
背中合わせから、互いに歩いて振り向いたところでバンって、西部劇とかでもよくあるアレですね。

緊迫した空気。
周囲の人々も固唾を飲んで見守ります。
相手が振り向き銃口を向けると・・・

軽快・・・というにはちょっとキレがないステップで飛び跳ねるデュデク。
運命の分かれ道となる戦いでの奇妙な動き。
あのPK戦の再現です。

困惑する相手。
破れかぶれに引き金を引くと、飛び出したのはサッカーボール。
動揺のため狙いが外れたか、デュデクの横を通過・・・
と思われましたが、これを横っ飛びでセーブ!

止めたぁ!!!

両手を突き上げ会心のガッツポーズ!
悔しそうに引き上げていく相手・・・
いや、デュデク撃たんのかい!?

なんだこりゃ。結構な茶番でした。

当時の興奮が・・・

全っ然、蘇りませんでした!!!

ちなみにデュデク以外にロナウジーニョ、ルート・ファン・ニステルローイの動画もあります。

この二人に比べれば、デュデクは知名度が低い気がしますが、やはりCLの伝説として鮮明に記憶されているのでしょうね。

伝説から伝説へ

さて、ご存知の方も多いかと思いますが、このスパゲッティ・ダンス、デュデクのオリジナルではありません。

元はリヴァプールの先輩GK、ブルース・グロベラー。
黄金時代のゴールマウスを守ったレジェンドです。

83-84シーズンのチャンピオンズカップ決勝のPK戦、奇妙な動きで相手を幻惑。ミスを誘っています。

そしてイスタンブールでのPK戦、あの再現をしろと、ジェイミー・キャラガーがデュデクに策を授けたとか。

受け継がれる伝説。リヴァプールの伝統芸。
これは次の世代にも伝えなければなりませんね。

どうだい、やってみないかい?

この記事が気に入ったらシェアしてね!

Written by

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

メールアドレス、ウェブサイトの入力は任意です。
入力いただいたコメントは承認後に表示されます。