プレシーズン vsバイエルン・ミュンヘン

2017-08-02

日本時間の2日早朝に行われたアウディ・カップ1回戦、バイエルン・ミュンヘン戦は3-0でリヴァプールの勝利。あのバイエルン相手に完勝です!
試合内容もとても良く、見ていて楽しい試合となりました。
特に際立っていた点を振り返りたいと思います。

速い人たち

スターティングメンバ―に名を連ねたサディオ・マネ&モハメド・サラー。
新シーズンの目玉商品、爆速の両翼コンビがついにそのベールを脱ぎます。

序盤、バイエルンが速いパス回しで押し込みかけます。さすがはバイエルンというべき鮮やかなボール捌き。
でもゴメン。
そういうの大好物なんですわ。スルッと奪ってカウンター。早くも右サイドからサラーのスピードが炸裂。

バイエルンのディフェンス陣は肝を冷やした事でしょう。
これは要注意。

しかしながら。
サラーだけ警戒しとけばいいと思ったら大間違い。
逆サイドにもいるんですよ。

中央のロベルト・フィルミーノからのパスに反応。左サイドを疾走してきたのはマネ。
強烈なシュートを突き刺し1点目。

いや。これは強い。昨シーズン、マネ一人でも猛威を振るいまくった高速アタック。それが両サイドから来るなんて。
負傷で長期の離脱を強いられていたマネ。復帰後2試合目にして、ここまで仕上げてくるとは。怪我前のスピードが戻るかとどうか、心配でしたが、杞憂だったようですね。

爆速コンビの威力を目の当たりにし、大興奮。
しかし、これで終わりではありませんでした。
ペナルティ・エリア付近でマネのオシャレヒール。速いだけではないところを見せつけます。
そこに、俺を忘れてもらっては困るとばかりに走りこんで来たのは、アルベルト・モレノ。

もう一人いました。速い人。

角度のない位置から放ったシュートは、キーパーが弾いて逆サイドへ。
そこに待ち構えていたのはサラー。ヘッドで合わせて2点目。
快足3人による得点です。

爆速コンビではありませんでした。
サラーのスピードに驚いたところに、逆サイドからマネ。
さらに。その奥からモレノ。
爆速トライアングル、ここに誕生!

サラーとマネ、もちろん素晴らしかったです。
でもそれ以上にモレノが輝いて見えました。
2点目以外にも、何度もチャンスに絡んでいたし、惜しいフリー・キックもありました。
キーパーの好セーブに阻まれますが、壁の上を超え、落ちていくボールは確実に枠内を捉えていました。
あんなん蹴れたんかい。

放出候補と言われ続けたモレノ。ロバートソン獲得によって移籍話が一気に進んでしまうのかと思われましたが、ここに来て遂に覚醒したかと思わせるような大活躍。

これはもしや・・・伸び悩んでいたミニョレが、カリウスの加入に刺激を受け急成長したのと同じパターン?
尻に火が付いた故の激走だったのか?
これが、クロップマジック!?

この試合、ロバートソンの出番は無く、モレノが90分走りきりました。
これは残留か!?残留ですね!!

£8mでロバートソンお買い得だなー、と思っていたら覚醒モレノまで付いて来たのかもしれません。これは大バーゲンの予感。

ブンデスの意地

相手がバイエルンという事で、前の記事でブンデス・リーガ出身の選手たちに注目と書きました。
彼らのパフォーマンスにちょっとずつ触れていきたいと思います。

まずは守護神、ロリス・カリウス。
ピンチを回避する好判断が何度かありました。ボールの処理を誤り、あわや失点という場面もありましたが、雨で滑りやすかったという事にしておきましょう。

守備の要、ジョエル・マティプ。
決定的なピンチはほとんどなく、終盤まできっちり守り切ってくれました。お疲れ様。

頼れるバックアッパー、ラグナル・クラヴァン。
出場時間は短めでしたが、集中して守り切りクリーンシートに貢献しています。

バイエルン出身、エムレ・ジャン。
やはり人一倍気合が入っていたか、ボディコンタクトが激しいアグレッシブなプレーを見せていました。
あの突進力はジャンの大きな魅力ですね。

9番、ロベルト・フィルミーノ
ゴールこそありませんでしたが、1点目をアシスト。プレシーズン6試合目にして1ゴール、4アシストと好調ですね。
また相変わらず守備でもしっかりと貢献してくれています。
特にこの試合はかなり深い位置まで下がって、DF陣を助けていたように見えました。

そしてユルゲン・クロップ監督。
バイエルンに完勝の采配、お見事でした。
特にサイドバックがアーノルドとモレノというのは、なかなかの冒険だったのではないでしょうか。見事にハマリましたね!

リヴァプールの誇り

この試合、アカデミー出身の選手達の活躍も目を見張るものがありました。

右サイドバックで先発出場したトレント・アレクサンダー=アーノルド、18歳。
相対するはあのフランク・リベリー。
立ち上がり、さすがに厳しいんじゃないか思う場面もありましたが、なかなかどうして。
臆せずバチバチとやりあってましたね。

後半、途中出場のライアン・ケント、20歳は優しいトラップからのキレキレのドリブルで、ペナルティ・エリアに侵入。
ラストパスを送ると、マルコ・グルイッチが持ち前の謎の得点感覚を発揮し、ゴール!
しかしキーパーの近くにいたアダム・ララーナがオフサイドの判定。ゴールは取り消しになってしまいます。
数字には残りませんでしたがケントは強烈なインパクトを残しましたね。

同じく途中出場のベン・ウッドバーン、17歳はダニエル・スタリッジへ絶妙なスルーパス。
トドメとなる得点のお膳立てをしています。

ブンデスの絶対王者として、他クラブを薙ぎ倒し、チャンピオンズ・リーグで超一流の選手達を迎え撃つ。そんなバイエルンの本拠地でリヴァプールの若武者達が躍動する。誇らしいですね。

恐らくバイエルンのファンの大半は、彼らの事を知らないでしょう。

見たか、このヤロー!これがリヴァプールだ!またボコッてやるから憶えとけ!

ジョン・フラナガンは出場時間が短く、見せ場を作れませんでした。
うーん、ちょっと厳しい状況ですね。でも、モレノがここに来て大活躍するなんて思いもよらなかった。次はフラノだ!アーノルドの活躍を見て奮起するんだ!

いつもの

トドメの3点目。
ウッドバーンのスルーパスに反応し、うまく抜け出したスタリッジがゴールに向かって一人旅。キーパーの頭上を越える技ありループシュート!

よーし、いつものダンスが見れるぞー、と思ったら・・・

腿の辺りをサスサス。
あ、違った意味で、

い つ も の

いいんだいいんだ。
怪我するのは分かってんだから。
すぐに戻ってきてくれれば、いいんだよ。
軽症だって?んー、一ヶ月くらいかな。ま、ゆっくり治してよ。

最後、見事にオチが付いた形となりましたが、スタリッジは本当に軽症なようで何より。
さあ、気持ちよく決勝に望みましょう!

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